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佐久間ダムの編集履歴

2020-07-15 19:49:42 バージョン

佐久間ダム

さくまだむ

電源開発が管理するダム。

ダム本体は静岡県浜松市天竜区と愛知県北設楽郡豊根村に跨って天竜川をせき止める形で立地している。管理所は浜松市天竜区に所在。


ダムによって形成される人造湖の名称は佐久間湖

基本スペック

型式重力式コンクリートダム
堤高155.5m
堤頂長293.5m
湛水面積715ha
目的発電・利水・洪水調節
発電所名佐久間・新豊根

発電

佐久間ダムで堰き止められた水は2本の地下トンネルを通じて飯田線佐久間駅近くにある佐久間発電所と佐久間第2発電所で発電に使用される。

佐久間発電所は立軸単輪単流渦巻フランシス水車と発電機を4台備え、その何れもが50Hz/60Hzの電気を生み出せる。

第2発電所は横軸円筒カプラン水車と発電機を2台備え、こちらも50Hz/60Hz両用である。

佐久間発電所は最大35万kw、第2発電所は最大3万2千kwの電力を生み出すが、35万kwという出力は上位3位にランクインする大出力。

発電所で発電された電気は西は名古屋へ、東は町田まで送電される。


佐久間発電所で発電に使用された水は放水口から直接天竜川に放水されず、川の下を潜るサイホンを通って第2発電所で発電に使用されて天竜川に放水される。なお発電に使用する水量は莫大でそのまま流すと流量バランスが崩れて様々な悪影響を及ぼす。それを防ぐために龍山村に秋葉ダムを建設し、ついでに発電にも使用している。


また佐久間ダムは愛知県の新豊根ダムとも繋がっており、新豊根ダムに貯水された水を昼間は佐久間ダムに向かって落とすことで新豊根発電所で発電に使用され、夜間は佐久間ダムから新豊根ダムに水を汲み上げる揚水発電を行っている。

なお新豊根ダムは他の発電用ダムで行っている河川維持放流を行っていない。これはダムに貯まっている水の大半が濁度の高い天竜川由来の水で、そのまま放流すると下流に濁った水が流れるためだとか。

更に水窪ダムから取水され、水窪発電所で発電に使用された水も佐久間ダムに流れ込んでいる。


利水

正規の目的ではないものの、佐久間ダムの水は利水にも使用されている。

毎年5月から9月までの農繁期に限り、ダム右岸に設置された取水口から年間総取水量が5000万立方メートルを超えない範囲で愛知県の豊川用水へと水を送っている。

なお天竜川の水は濁度が高いため、豊川水系へと流れ込むと川の水が濁る。

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