概要
元々「空亡」と「妖怪」という言葉を並べて扱ったのは、荒俣宏(博物学者、小説家、神秘学者、妖怪評論家、タレント)による『陰陽妖怪絵札』(フィギュアとカード付き)だった。そこでは「百鬼夜行絵巻」の最後の場面で、太陽が「空亡という時期」を利用して夜明けをもたらすことが述べられている。
>空からころがり落ちてくる火の玉のような太陽は、まさに闇を破る万能の力といえる。
>太陽は、夜の闇を切り裂いて夜明けをもたらすとき、空亡という「一日の暦の切れ目」を
>ついて、夜の中に割りこんでいく。この空亡の隙間は、どんな妖怪にも塞ぐことができない。