振り回されてばかりのお人好し次男坊
「……俺個人に関わろうとすんのはここまでにしてほしい」
プロフィール
人物
Revelの一員で、玩具メーカー『エムトイズ』の事業部統括本部長で次期後継者。現在は開発部門で自分も開発に参加しながら役員をしている。実家は渋谷にあり、本人は大学時代から佃大橋周辺のリバーサイド高級マンションに住んでいる。
正義感が強く、常に周囲と相手をとてもよく見ていて、細やかな気配りと心配りが抜群に上手い。ぶっきらぼうな口調でよく喋るわけではないが、実直で、どんな時でも誰に対しても平等に接し、専門外の相手からでもその意見に耳を傾けることができる。高校時代、3年連続で推薦されて学級委員長を務めきり、彼の第2ボタンが女子生徒の競りによって10万円で売れた過去があるらしい。
常に飄々とした態度で人を弄ぶ羽鳥とその標的になりやすい神楽、天然な桧山のフォローに何かと回ることが多かったり、御曹司揃いの中で唯一庶民的な感覚も持ち合わせていることなどからRevelの中で唯一の常識人と称される。
日本有数の玩具メーカー「エムトイズ」の現社長にして槙の父親である槙純一は「競争」によって成功をおさめ、自分の子供も社員も何かと競わせてきた。その競争の勝者に槙がなったため、次男でありながら次期後継者になった。おもちゃデザインアワードで大賞を受賞したり、社内の歴代記録をあれこれ塗り替えるなど会社への貢献度は高い。
ずば抜けた記憶力を持ち、些細な一言や一度会ったことがあるだけの相手であっても顔と名前を覚えている。子供が好きで、休みの日に柔道教室で子供に教えることもあり、柔道黒帯を持っている。Revelにおいて『先を読んで人の動きを封じる』『やりたいことをやらせない』ことにおいては誰よりも上手い。
2m10cmの高身長になるのが夢で、その夢を諦めずよく牛乳を飲んでいる。牛乳には砂糖を入れないとダメらしい(情報源は大谷羽鳥)。カップアイスの存在を知らなかったが、主人公に教えてもらってから好きなものになった。庶民的な感覚を持ち合わせてはいるが、左ハンドルの車に乗っていたり、身に着けている時計が40万だったりとセレブであることに間違いない。
口癖は「ふざけんなよ」。
理性的で優しい反面、自他ともに認めるトラブルに巻き込まれやすい体質で、それをよく理解して常に理性的にふるまっているが、一度リミッターを超えると手が付けられなくなる一面がある。
しかし、キレる理由は自分の事ではなく、大切な人が傷付けられた時である(羽鳥いわく「発作」みたいなもの)。その「発作」が起きた後は自己嫌悪に陥ることが多く、上記の体質から誰かを傷つけてしまうことに対して強い確信があるため、いつしか誰であっても常に一線を引いた態度を取るようになり、人を遠ざけるようになった結果、現在ではほとんどトラブルに巻き込まれることや「発作」が起きることは少なくなっている。
免許を取って以降は移動手段を基本的に車にしたり、寝ている時ですら触ろうとしてきた手を掴むことが出来るほど神経を研ぎ澄ましていたり、人の家にはあがろうとしないようにする、など様々な自衛をしている。
Revelとの関係性
神楽亜貴とは幼稚舎時代からの幼馴染。「亜貴」「慶ちゃん」と呼び合う仲で、素直じゃない神楽が唯一槙の言う事には耳を傾けたり、依頼内容を聞く前から承諾するほど信頼されている。槙もまた神楽の仕事に対する姿勢や神楽自身に対して、多くを語ることはしないが「ワガママだけど悪い奴じゃない」と話し、神楽のフォロー役に回っている。
神楽から見た槙は「本当はもっと沢山、すごく。笑う人」。学生時代、仲が良過ぎるあまり一時期は二人が付き合っているのでは?という噂があった。
桧山貴臣と大谷羽鳥とは高等部からの付き合い。羽鳥とは幼稚舎が同じだったため名前だけは知っていた。大学時代、時折深夜にコーヒーを槙の部屋に飲みに来たり、「槙って俺にだけちょっと意地悪だよね」と言われるなど、対羽鳥だと神楽よりも遠慮のない関係性が垣間見られる。
桧山は槙に甘いらしい。
同じ26歳の菅野夏樹、夏目春、神楽亜貴とは26歳組と称して時々集まっているようで、そこでも負けず嫌いの神楽のストッパーやフォロー役に回ることが多い。