概要
「グレイルクエスト」とは、80年代に出版されたゲームブックのシリーズである。
著者は、アイルランドのアイルランドの作家、ハービー・ブレナン(J・H・ブレナン)。
その内容は、剣と魔法のファンタジーものという、当時から人気のジャンルではあるが、皮肉かつユーモアにあふれた内容で、他作品とは異なる魅力と特徴を有している。
内容は、「アーサー・ペンドラゴンの、聖杯探索の伝説」を下敷きにしているが、原典とはかなり異なる内容である。
アーサー・ペンドラゴン王及び、キャメロットの円卓の騎士たち、アーサーの妻・ギネビア王女なども登場するが、あくまでも脇役であり、本作ではあまり活躍もしない。
読者の分身にして主人公は、「ピップ」という名の若者である。ピップは読者であり、本を開きプレイする事で、「アーサー王のこの時代に、マーリンによって召喚される」という扱いになっている。そして、マーリンのサポートにより、冒険行に出発するのだ(正確には、「ピップの肉体に、読者が精神だけを召喚される」という扱いではあるが)。
二見書房より、1985年から出版された。
後に2004年から創士社より復刻版が、五巻まで出版される。
シリーズ一覧
「暗黒城の魔術師」
「ドラゴンの洞窟」
「魔界の地下迷宮」
「七つの奇怪群島」
「魔獣王国の秘剣」
「宇宙幻獣の呪い」
「幻し城の怪迷路」
「ゾンビ塔の秘宝」