ラルフィリア・サーガ
らるふぃりあさーが
概要
有里紅良の小説作品。第1巻『ラルフィリア・サーガ 茜色の至宝』と第2巻『ラルフィリア・サーガⅡ 紫苑の鏡花』がメディアワークスの電撃文庫から刊行された。
挿絵イラストは結城信輝が担当。
その後は続刊されず、同人誌(自費出版本)という形で、外伝にあたる『ラルフィリア・サーガ外伝 魔馨の渓谷』と、第2巻以降の話を描いた続編『ラルフィリア・サーガ episode3「砂塵の幻焔」』を有里紅良が執筆していたが、2015年に有里紅良が死去したため、今後の展開は不明。
主な登場人物
ユーリ
主人公。ラルフィリア王家の第十六王女。フルネームはユーリアス=シルヴィアーヌ=リィ=ラルフィリアス。凶兆として王宮から遠ざけられて育てられた。勝気でおてんばだが、とても純粋で優しい性格。実年齢はもうすぐ60歳だが、外見年齢は14、5歳の少女。
霊峰ザナドスを越える旅に挑んだときに巨人(マクマホーン)と出会い、あまたの魔法を退けると言われる真紅の宝玉(赤玉)を授かり「赤玉(せきぎょく)の乙女」と呼ばれるようになる。
ティラン
吟遊詩人の青年。ヴォルフの親友。フルネームはティラン=ラ=ムーナ。正体は国王ベルナロッサが魔法で変身した姿。飄々とした性格でつかみどころがない人物。
ベルナロッサ
ラルフィリアの現国王。最高にして最強の魔道師。フルネームはベルナロッサ=クラウン・ベル。革新的な政治で国民の高い支持と尊敬を集めている一方で、旧親派の勢力とは戴冠時から摩擦が絶えない。ユーリを后に迎えようとしていて、ベルナロッサに敵対する者がユーリ暗殺を企んでいることを知っていて、ユーリ暗殺を阻止すべく、吟遊詩人ティランの姿に身を変えてユーリを守っていた。
ディーン
第2巻から登場したユーリの兄でベルナロッサの弟。ラルフィリア王家の第六王子。フルネームはジャス・ディーン=(デル)=エルヴァーン。若くして文武に長け、国民に圧倒的人気を持つ青年で、「綺羅星」と謳われている。ユーリに惹かれていき、彼女への愛を自覚するが、ベルナロッサがユーリを妃に迎えようと知り絶望する。打ち切り状態のため、ディーンのその後は描かれなかったが、別作品にてユーリを手に入れるべく、『光の教団』の司祭として暗躍している悪役キャラに身を堕としてしまっている。
ヴォルフ
獣性の一族の長で巨漢の大男。フルネームはヴォルフ=ヴォウ。ユーリにとってはよき理解者であり保護者的存在。獣化のときは巨大な黄金の狼になる。
レイラ
獣性の一族の少女。カイルの双子の姉。フルネームはレイラ=ランバス=ソウルウェル。
ユーリとは幼い頃から一緒に育ってきた。ユーリとは姉妹のような間柄で、ユーリとティランの恋を応援している。
カイル
獣性の一族の少年。レイラの双子の弟。フルネームはカイル=ランバス=ソウルウェル。
幼い頃からユーリと一緒に育ってきた乳兄弟で、ユーリに想いを寄せている。獣化能力があり、獣化すると赤い山猫になる。