桜詩子
さくらうたこ
概要
cv:日笠陽子
新田の行きつけのバー「Little Song」の経営者兼バーテンダー。左目じりに泣きボクロがある妙齢の女性で、当初、新田に惚れられていたが、誘われてもほとんどの場合、上手くかわしてやり過ごしていた。また度々新田についてくるヒナとも仲が良い。ヒナが中学生だった時に新田を振っている。
思ったことは口にするタイプで、裏表のない代わりに少々強引なところがあり、特に瞳を見かけるとそのまま事件に巻き込むことが多い。自分の店においても中学生の瞳を大学生と詐称して無理やりバーテンとして働かせていたが、瞳のたぐい稀なる才能と生真面目さで詩子の領域が徐々に侵食され、バーでの立場がほぼ逆転してしまった。
商店街の人々と共に炊き出しのボランティアやホームレスの公園退去に反対する活動を行うなど弱者にやさしい一面や、やっさんに相談されてアンズを林夫妻に引き合わせるなど面倒見の良いところもあるが、個人的な感情で常連の松谷の支払いを上乗せしようとしたり、バーの売り上げ減少を恐れて瞳に追い込みを掛けるなど、金にがめついところも目立つ。また過去に何らかの因縁があるのか、警察を憎悪している。
瞳が高校進学を機にバーを辞める際には、瞳の靴を舐めてまで懇願し引き留めに走るが失敗し、結局店を休業して、貯金を切り崩して酒とパチスロに溺れる日々をおくっている。新田や常連客が集まりバーテンダーとして再生しようとしたが、泥酔し過ぎて記憶がなかった。その堕落した姿に新田は完全に彼女への想いを断ち切っている。結局貯金が尽きたため、バーを営業再開している。
備考
作者によると、全寮制の学校を脱走した事と失踪した父親がホームレスになって野垂れ死にしたという過去があり、警察への憎悪とホームレスへの優しさは上記の過去が原因であるが、その時に明確に何があったかは不明。