概要
渡邊ダイスケの漫画『善悪の屑』の第二部『外道の歌』に登場する悪役。
居酒屋チェーン店「常勝至高」のオーナーを務める色黒な男性。
「能力のある者とない者を同等に扱うのはそれこそ不平等」という持論を持つ超実力主義者であり、仕事ができる者は重宝するが、できないものは有無を言わさず徹底的に冷遇し、二言葉目には相手を侮辱する発言を平然と行う絵にかいたようなブラック上司。
これに異を唱える者がいたとしても、オーナーとしての立場を利用したパワハラや脅迫、理詰めによる言葉を並べ立てて屈服させるなど、人の上に立ってはならない人物。
所属する社員やアルバイトに、明らかに労基法違反な勤務超過を働いている。
詳しく上げると
- 月曜日から金曜日までフルタイムの14時間労働。出勤時間は9時20分なため、下手すると終電を逃す。もちろん残業など日常茶飯事。残業代などでない。
- 加えて月曜日は1時間早く出勤し、ビラ配りを行わされる。当然その分の代金は払われない。
- 土曜日はランチタイムが無いため、半日休みの7時間労働。
- 日曜日は完全休み
軽く見積もっても130時間はオーバーしている労働体制となっている。
一応、営業時間終了後はバイト・正社員全員にまかないをふるまっているが、単なるガス抜きでしかない。また月一回全員参加の「決起集会」なる集会を開き、自分をはじめとしたオーナーたちと「夢」「理想」などといった聞こえの良い意識高い系の言葉を並べ立てて社員たちを洗脳同然の方法で刷り込ませ、同調圧力に反対意見すら出ない、異常な職場環境を作り上げていた。
出来の悪い店員をフォローしていたとある一人の社員が勤務形態の見直しを求めた際に、ほかの社員の勤務超過分を全て押し付けて冷遇し、疲労でミスが多くなる男性社員にヤクザ紛いの恫喝や自身の立場を利用して卑劣な脅し行ったことで精神的に不安定な状態に陥れ、ついには自殺に追いやった。
その社員が養っていた病弱な母親が、「息子の無念を晴らしてほしい」とカモたちに依頼し、手始めにバイトとして潜入捜査していたトラによって拘束される。
そして社員や母親の無念とのバランスを考慮したカモによって命までは奪われなかったものの、今までの制裁として二度と口がきけないよう舌を切断され、「次やったら殺す」と脅しをかけられて解放された。