彼岸島(PSP)
ぴーえすぴーのひがんじまほらーげーむ
ストーリー
完走までに必要な時間はおおむね5時間ほど。
内容としては当時完結していなかった彼岸島のストーリーに大きくアレンジを加えており、また話の合間にミニゲームのようなアドベンチャーパートが挟まったりもする。
そしてミニゲームをしくじった場合は結果としてメインキャラが死んだり、そのままバッドエンドに直行する場合もあるので一応セーブはこまめにしておこう。
特徴として人物像や設定が非常に細かく、特に主人公である宮本明の心情の描写にポイントを置いている。
原作では掘り下げられなかった登場人物の過去がかなり詳しく語られ、そして原作とは違い明がそれほど修行しないことに加え、ストーリー終盤では雅に勝利可能などの原作ストーリーとの明確な相違点が存在する。
物語のあらすじ
行方不明となった自身の兄宮本篤を探すべく、手がかりとなる兄のカメラを頼りに絶海の孤島へと足を踏み入れた明達はそこで真の恐怖を味わうこととなる...。
主な登場人物
明の幼なじみ
時折幻覚を見たり自己嫌悪しまくったりする悩める思春期の少年。武器としては日本刀を用いる。
彼岸島に渡ったことをきっかけに、人間を襲う吸血鬼のボスである雅様との戦いに巻き込まれていく。
(※原作とは違い、このゲーム中の彼は武人ではないので注意。)
インテリ気味の容姿に違わぬ知性を兼ね備えた、明達一行の参謀役。
原作の彼はもはや四次元ポケットを所持した出来杉くんの域に達していたが、今作の彼はホラーな世界観をブチ壊さないように絶妙にナーフされた知性と天才さを兼ね備えている。
原作とは違い少々医学の知識を身につけているほか、戦闘時は火炎瓶に鉄パイプ、そして出刃包丁の槍などを使うようになる。
明が思いを寄せる勝気なショートヘアの女の子。
原作とは違い、今回のユキは育ちの良いお嬢様設定。しかし弓を用いてバシバシ戦う所までは変わらなかった。。
武器は斧。目が細い。
明の幼なじみの一人で、明達と同じ商店街にある斎藤鮮魚店の息子。
漁業用の銛を武器として用いる。加藤と同じく元不良であり戦闘力は高め。
明達と同じ商店街に暮らす、おもちゃ屋の末っ子。
臆病な性格ではあるがそれもそのはず…このゲームでは彼の命は発泡スチロールよりも軽い。ストーリー中では確率により彼の生死が決まってしまうため注意が必要。
その他
明の実の兄であり、このゲーム中ではカメラマン志望となっている。
バイクショップで働いていたりするほか、村の老人からは眼鏡のあっちゃん等と呼ばれている。
ショタと化した雅様に襲われるシーンが少しだけある。無表情だけど。
- レイ
巫女属性の付いた島民の女性。
ちなみに雅様とは兄弟である….という設定。しかも姉。
彼岸島に蔓延する吸血鬼達の王…なのだが、その正体は本名「一輝」という幼い少年。そのため、原作では決して見ることのできなかった少年らしい彼の姿を拝むことができる。
- 彼岸島の吸血鬼たち*
また、今作における彼岸島の吸血鬼達は原作通りのキモ笠や邪鬼などのほかに霊鬼という今作オリジナルの生物群が登場する。
クリア後の特典
クリア後にセーブさせられるが、周回が記載されるだけで特に特典はないからちくしょう!
また、ポンが亡者にならないルートは確率分岐と思われる。(現時点では分岐点などは不明。)
注意点
こういう人に向いてる
- 彼岸島初期メンバーがめちゃくちゃ好き
- 真面目なホラーが好き
- 彼岸島序盤の知識の恩恵にあずかりたい人
- 読むだけで大体満足、ノベルゲーは大体好き
初期彼岸島特有の雰囲気が随所に現れており、また物語の舞台である彼岸島でいつ吸血鬼が襲ってくるかわからないハラハラ感を味わいたい人におすすめ。
(ただし、こまめにセーブしないとあっという間に推しのメインキャラクターがお亡くなりになったりもする。怖ェ!!)
原作無印が完結する以前に制作されたゲームのためオリジナル展開も所々に挟まっており、原作をよく知るファンは自身の記憶を頼りに手探りに進む楽しみを味わうことだろう。
こういう人には向いてない
- せっかちな人
- ホラーが苦手な人
- 彼岸島を読んだことのない人
- 丸太無双を期待している人
- シュールギャグを期待している人
今作はアクションゲームではなく、プレイヤーはほとんど文章を読むだけのノベルゲーム形式となっている。
また特に選択肢らしいものは存在しないものの生存したメインキャラクターの人数などでエンディングが変わる。
ミニゲーム的なものはあるが簡単なもの。発売年代を考えるとまあ相応のものと言えるだろう。
また、今作では彼岸島を代表する吸血→失禁(ジョードボドボ)のシーンが存在しないため注意されたし。
充実したオプション画面
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> 読み返し機能 スキップ機能 文章速度設定いずれもなし <
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(オプション画面では「オートセーブON/OFF」「明るさ調整」の項目が存在する。)
(※攻略する上ではオートセーブはOFFにして手動でこまめにセーブするのがおすすめ。
…また、特に既読スキップ機能が無いために周回プレイはしばしば苦行の様相を醸し出すこととなる。)