概要
明の友達で玩具屋の息子。
彼の兄は交番勤務の警察官であり、ポンは幼い頃から彼を慕っているようである。
(兄の方もポンに頼られてまんざらではなさそうだ。)
卒業祝いの旅行と称し、明達と共に吸血鬼退治のため彼岸島へと上陸することとなる。
また、その際に兄の拳銃をこっそりと島へ持ち込んでいた。
作中での顛末
島への上陸までの経緯
冒頭部にて吸血鬼の姿を見てビビりまくったりとわかりやすく臆病で弱虫な性格のポンだが、仲間を守るために明についていく勇気を見せた。
しかし上陸と同時に吸血鬼に捕らえられてしまった明達は早くも仲間割れとなり、吸血鬼の一人に「次に人間椅子に座りたい人間を選べ」と言われた仲間達が真っ先に自分を見たことで仲間への猜疑心と憎悪が芽生えてしまった。
結局その場はケンちゃんが吸血鬼たちに連れてかれつつ、そっと気づかれないように一瞬で彼らから鍵を盗み出すという自身の身を挺した大胆な作戦を成功させたことで明達は吸血鬼の牢獄から脱出することに成功した。
しかし、追手を撒くべく別々の方向に逃げたことが災いしてポンは明たちと森の中で離れ離れになってしまう。
ポンの最期
その後のポンは入浴中の女吸血鬼を発見して覗いていたところを吸血鬼に捕らえられてしまった。
そして吸血鬼の首領、雅様はそんな彼のことを「どうせ戦闘員としても役に立たない」と判断し、理性なき凶暴な邪鬼とするべくポンを吸血鬼へと感染させた後、彼に一切血を与えることなく地下牢へ幽閉した。
…しかしポンは邪鬼にすらなりきれず、理性もなく戦闘能力もない不完全な不死者である亡者へと変異してしまった。
様子を見にきた雅は邪鬼にすらなれなかった彼に大きな失望を抱き、理性を失ったポンを森へと放逐する。
その後、レジスタンスの拠点の寺の中で変わり果てた姿で明と再開したポンは最初こそ亡者の本能により憎しみに塗り潰されており、自身がこんな姿になったのは明のせいであると言って彼を殺そうと試みた。
しかし彼と話すうち、次第に自身の中に一時的に自我が戻ったのを感じたポンは「理性を失う前に僕を殺してくれ」と頼み、明に雅への復讐を決心させるとともに兄から貰った拳銃を彼に託したのだった。
そうして自身の無念を明に託し満足したポンは亡者として自我の喪失を迎えつつ、他の亡者たちとともに寺を包む炎の中へ散った。
余談
...おもちゃ屋の息子だからけん玉とか使うのかな..?って思ってたプレイヤーもこれには度肝を抜かれた。
(魚屋の息子ですら銛で戦うのにそんなっそんっ…!!)
また、本土編において勝っちゃんの母のゆり子が亡者と化してしまった際、明さんが「亡者は基本的に人語を介さない」としつつ、亡者化したポンのことを思い浮かべるシーンが存在する。