プロフィール
| 身長 | 186cm |
|---|---|
| 体重 | 不明 |
| 特技 | 脳波干渉、剥製作り |
| 好きなこと | 相手に屈辱を与えること |
| 嫌いなこと | 傍若無人な人間 |
| 作中での主な呼称 | 「雅」「雅様」「クソ雅」「救世主」「四号」 |
| 演 | 山本耕史（映画）、栗原類（テレビドラマ） |
| 声優 | 山寺宏一、石田彰、千葉繁（ショートアニメ版/彼岸島Ｘ） |
「これは...いい概要だな」
「ようこそ 私の島へ」
雅様は彼岸島に巣食う吸血鬼の親玉にして、主人公宮本明の前に幾度となく立ち塞がる正真正銘のラスボスであるマスターヴァンパイアである。
彼はかつて彼岸島の中で数百年に渡って人間達と手を取り合い平和に過ごしてきた温厚な吸血鬼の一族の長男であったが、その髪色が元で雅は一族内で忌み嫌われ、白眼視されていた。
本編では江戸時代より前から島の書物に登場しているほか、ゲーム版では平安時代以前より古くからこの島で神として崇拝されてきた歴史を持つ。
過去/家族構成などに関しては謎が多く、人物像がかなり謎めいた御方でもある。
また、洋風のタキシードまで着込んだ一見上品な見た目のイメージに反し、彼は丁寧語などはほぼ使わずかなり砕けた口調で喋る。
（例外として一人称はほぼ一貫して『私』であるが、序盤においては一時期「俺」なども用いていた。）
「クソみてェな能力しやがって...!!返しやがれ！俺たちの仲間達を返しやがれ！」
不老不死の肉体
「私の配下につけば お前の商店街周辺だけはそっくり見逃してやると言っているのだ」
大日本帝国陸軍中佐五十嵐一郎が指揮したとある実験の影響により、ただでさえしぶとい吸血鬼達の中でただ一人、完全に不死に近い身体を有する。
彼曰く『再生能力の限界は私でも知らない』とのこと。
（作中では東京都の渋谷区を丸ごと巨大なクレーターに変えるほどの徹底的な爆撃を受けても平然としていた）
彼を殺害するためには彼の血液成分をウィルスごと完全に分離する特殊な薬品『501ワクチン』を使用する必要があるが、この501ワクチンは紆余曲折あって現在は現存していない。
混血種としての能力
『お前はもうすぐ心底絶望するはずだ』
本来であれば彼岸島の吸血鬼は他の吸血鬼の血液を体内に入れれば爆裂して死に至る一方、ごく稀にその強烈な拒絶反応を生き延びて新たな力を手にした「混血種」という新たな種族の吸血鬼へと進化を果たす。
しかし雅様はその常識を大きく覆す存在で、五十嵐軍医による実験でも極めて特異な数値を叩き出した雅様は実験中に軍医を唆して三人分の他の吸血鬼の血を注射するよう指示し、そしてその後に脱走して室内の同族の吸血鬼を食い尽くしてしまったことで彼の体には現在何体分もの同族の血が入っている。
五十嵐中佐の計画を遥かに凌駕する細胞再生能力を身につけてしまったのもこのためで、このあわや間一髪の所で青山龍ノ介(後に師匠と呼ばれる吸血鬼の男性]が軍医を救出し、共に雅を封じた。
2002年に宮本篤達を騙し、神社からの封印の身から脱した際には、かつて復活以前には使用していなかった脳波干渉(サイコジャック)などの特殊能力を開花させている。
不老不死や肉体変形/再生能力といった能力も、彼の持つ能力のほんの片鱗に過ぎないのかもしれない。
格闘術
雅は上記の再生能力や突然変異能力のほか、他の邪鬼やアマルガムだろうと一方的に蹂躙できるほどの高い身体能力を有している。実際に戦った明さん曰く「奴の動きが全く読めない」とのことらしい。
作中で白兵戦を挑み、見事勝利できたのは最序盤で不意を付いて彼を封じた青山龍ノ介&五十嵐軍医と、同じく不意打ちで雅と一緒に川に落ちて勝利をもぎ取った宮本篤くらいであり、そして雅様の設定が固まってきた中盤以降は不意打ちだろうと真っ向勝負であろうと、彼の膝を地面に付かせたほどの人物は殆ど居ない。
なんだコイツ、クソ強ェ!!
ただ、因縁の相手である宮本明は例外的と言ってもいいほど互角に近い実力の相手の一人で、五重塔の戦いでは不死身の彼ですら501ワクチンとの相乗効果で死にかけたことも。
（なおその際に明さんが装備していた武器は丸太でも日本刀でもなく、顕微鏡である。）
使用する武器
『私の鉄扇に捕まるのも時間の問題だな』
その切れ味は金属であろうと掠っただけで問答無用で切断できるほどの恐ろしい破壊力であり、相手が豹丸様クラスの巨体でも関係なく、一瞬でｻﾞﾝｯである。
ギャグ染みたその攻撃力の高さはしばし斬鉄剣にも例えられる。凄ェ!!
復活して早々に師匠と戦った際にはまだこの鉄扇は使用しておらず、丸太で戦う彼への意趣返しとしてその辺の巨木を引き抜いて武器として用いた。
吸血鬼ウィルス
『私の血液を体内に入れ...不老不死の下僕となれ』
彼の血液には人間を彼と同じ吸血鬼に変えてしまうウィルスが含まれており、ほんの僅か一滴でも傷口や粘膜等に接触すれば僅か数分の後に吸血鬼へと変化する。
この能力を用いて雅は一晩で彼岸島を掌握しており、彼自身が不老不死で対策の打ちようがなく、かつ実に用意周到な性格なことも相まってその対策を困難なものとしている。
傷口から侵入した場合、感染した本人すら殆ど自覚のないまま数分で彼と同じ吸血鬼へと変貌してしまい、雅に対し忠誠と羨望の目を向けるようになってしまう。
そしてそれに伴って感染者のIQももちろんほぼ例外なく著しく低下し、感染から数日後にはダサい笠とゴム手袋、更に作業着を着て島内の農作業に従事することとなる。
たとえ感染する前の人間が元は勤勉なサラリーマンだろうが、どんな美男美女であろうが、復讐に燃えた忍者だろうが、である。
（なお対象が既に死んでいようがネギトロ状態であろうがウィルス入りの血をかけるだけで即座に蘇生、吸血鬼として復活する。）
精神の支配
「まだまだ血が足りない 貴様のような有能な人間が必要なのだ」
『脳波干渉（サイコジャック）』とは雅が彼岸島での復活以降に新しく獲得した混血種としての新たな能力。
その内容は「周囲の全生物の精神を操り、意のままに動かす」という初見殺しの必殺技であり、人間や吸血鬼はもちろんのこと、さらには知性を持たず暴れまわる凶暴な邪鬼をも自在にコントロールすることができる。
これを用い、雅様は本来ただ周囲を襲うだけの邪鬼を群れ単位で操作し、知性のない彼らに組織的な作戦行動を取らせる、遠く離れた吸血鬼や邪鬼たちに憑依して自身の言葉を強制的に喋らせるなどの細かい操作も可能である。(※1)
...応用性が高すぎるこの能力は、人間達との戦闘&スリルをなるべく楽しみたい雅様の思想ゆえに戦闘時(特に宮本明との戦闘時)はしばし封印されがちである。
- この脳波干渉、恐ろしいことに射程距離がどこまで届くのかは現時点では不明である。
本人は彼岸島島内から一歩も動かずに邪鬼の大群を島の沖に配置していることから、全力時の脳波干渉の射程距離は相当遠くまで届くものとみられる。)
「ああ楽しみだよ お前に私の経歴を丁寧に説明するのが本当に楽しみだよ」 (鉄扇ぱたぱた)
昭和編
「是非 私をその 最強の兵士にしていただけないでしょうか？」
その力の根源は、戦前に大日本帝国陸軍中佐、五十嵐一郎軍医の指揮した彼岸島の人体実験で生み出された、アメリカ合衆国との本土決戦を想定して生み出された不死身の兵士。
人間と共存していた彼岸島の温厚な吸血鬼を兵器として用いるための苛烈な人体実験が進むなか、名を「雅」と名乗る一人の白髪の吸血鬼が一族内で唯一人、自発的に志願して実験に参加した。
丁寧ながら彼の笑顔をどこか薄気味悪く思った五十嵐軍医だったが了承し、ここに実験が開始された。
その後も実験が思うように行かず苦悩する軍医だったが、牢の奥から白髪の吸血鬼が「私に血を混ぜれば上手くいく」と囁いたのを聞き、何処か嫌な予感がするのを抑えた軍医は国のため、藁にもすがる思いで彼の提案に乗ることにした。
かくして他の吸血鬼の血を混ぜた雅の身体は突如として突然変異を起こし、まず彼の遺伝的体質であった「吸血病」がウィルスを通じ爆発的に広まる感染能力へと突然変異を遂げた。
(そして同時に、拒絶反応を無視してザクロのように木っ端微塵に吹き飛んだ雅の頭部がものの数秒で完全に治癒した光景を目にした五十嵐一郎は実験の成功を確信した）
しかし実験以前から雅の持つただならぬ憎悪を感じ取っていた五十嵐一郎の予想は的中する。
空爆で崩壊する研究所の廃墟でその野望である人類の支配を宣言する雅の姿を前にし、軍医は『このまま雅を解き放っては戦争どころか我が国にとって危険』と判断し、壊滅した廃墟で雅という危険すぎる存在に立ち向かうかどうかの判断を迫られることになる。
死闘の末に、決死の判断と青山龍ノ介の助力もありついに501ワクチンの効果で雅を昏睡させ、討伐する千載一遇のチャンスにこぎつけた五十嵐だったが、雅が発揮した兵器としての魅力に中佐として最後まで抗いきれず、厳重な冷凍庫へと彼を冷凍封印した。
そしてその後、終戦を迎える中で五十嵐一郎は瓦礫の崩落に巻き込まれて行方不明となり、雅の封印された場所は人体実験の生き残りの青山龍ノ介のみが知り、彼が何十年も一人で雅が封印された冷凍庫を常に監視していた。
五十嵐一郎の実験のことも島にいた吸血鬼の一族のことも、どちらも歴史の闇に永久に消える。
そのはずだったが...事態はこの彼岸島を訪れた一人の青年、宮本篤の手で一変することとなる。
雅の復活
戦後六十年以上に渡って封印されていた雅だったが、島を訪れた宮本篤を言葉巧みに欺いた雅は外側からの封印を解くことに成功し、多少外界へのアクセスに難がある程度の田舎の島だった彼岸島は一晩で吸血鬼に支配された絶海の孤島と化した。
そして雅は宮本篤の持つ天性の才能を見抜き、付け狙って自身の右腕とするため彼を吸血鬼へと変えるも、この行為が彼の弟であった宮本明の怒りを買うこととなる。
明は吸血鬼と化した自身の兄を介錯した後、青山龍ノ介改め師匠とともに人間軍を指揮し、島を掌握する雅に戦いを挑むこととなる。
修行を経た明は人間業とは思えない超人的な戦闘力を五重塔での雅との最終決戦にて披露し、時に土壇場の作戦で転倒した彼を屋根から叩き落としたりもしたものの、最終的には雅の底知れない再生能力の前に一歩及ばず敗北してしまうのだった。
晴れて明に勝利した雅は「(日本中で)貴様の商店街だけは見逃してやる、仲間になれ」と妙に独特な譲歩条件を提示して勧誘するものの、その思考の隙を突かれ明に五十嵐軍医の忘れ形見：例の501ワクチンを打ち込まれた事で形勢は逆転。
不老不死のはずのクソ雅ともいえど流石に一時的に動けなくなり、さらに明さんのクソ馬鹿力で顕微鏡により頭部を殴打されたことで致命傷を負ってしまう。
一時は戦闘不能直前まで追い込まれた雅だったが、ここで死なないのがマスターヴァンパイア。
切り札の脳波干渉により最強の邪鬼の一体であるチワワ様にノーモーションで憑依して危機を脱し、そこからは余りの猛攻撃に五重塔の三階から上がダイナミックに焼失し、三重塔に改装されるほどの凄まじい死闘の果てに何とか明さんを捕獲した。
こうして雅がその最終決戦に堂々と勝利の二文字を飾ることとなる。
五重の塔の頂上部で明を磔にして吸血鬼化させようとするも、結局は隊長の提言通り「面白みがない」として彼を殺さず、自身の本土侵攻計画に抵抗するための最後の47日間の猶予を彼に与え、最後の血塗られたゲームが開始された。
しかし、その結果は……明達人間軍は、あともう少しというタイミングでギリギリ雅様を止めることが間に合わず、頼みの綱の明さんが満身創痍で戦闘不能となったことで又しても吸血鬼軍が勝利した。
夏休みレベルの猶予をわざわざ設けるという舐めプを行なった上で雅本人は人間軍にほぼ完勝してしまい、そして雅は明に告げた作戦通り、遂に彼岸島の海の先、日本列島本土へと上陸する...
彼岸島での決戦から ４８日後...
雅は志願した数万人規模の吸血鬼達を集め、彼らをアマルガム(混血により突然変異した種)へと変貌させた。
大半が己の力に耐えきれず死亡する中、生き残った彼ら混血種を雅様が興味本位でさらに殺し合わせてみたところ、その半端ない死闘から生き残った五人の凄まじいアマルガムが誕生した。
雅様は彼らを自身の家族と称して可愛がり、東京都内の各地を縄張りとして与え、現在は彼らを通じて間接的統治を行っている。
「雅の息子達」と呼ばれる彼らは現在東京都の各地の縄張りを実行支配しており、同時に雅様本人は隙あらば爆撃で東京中にクレーターを作ろうとする国連軍の爆撃部隊や宮本明にさえ現在位置が特定できないほど、常に自由きままにおさんぽ……もとい崩壊した東京を高速で移動し続けている。
「ハ、言いたい放題だな」
と、彼のラスボスとしての尋常じゃない経歴を書き連ねたが....
名実ともに最強の敵な雅様だが、序盤も序盤から登場していることに加え積もり積もった歴代のポカミスやアホな作戦に引っかかる描写なども多く、愛すべきヴィランとしての地位も確立している。
同時に主人公の宮本明を序盤のヘッポコ少年時代から知る数少ない人物の一人であり、彼の予想以上の成長にギャフンと言わされたことも少なくは無い。
しかし、作中で明さんが成長するたびに何故か雅もどんどんクソ強くなっていっている。
特に序盤であれだけ一般人にｽﾞﾊﾞｽﾞﾊﾞ斬られまくっていた頃と比較すると尚更であり、たかが拳銃で撃たれることを慎重すぎるほど警戒していた雅様は最終的にクレーターができるほどの国連軍の徹底的な空爆さえ耐え切るほどに成長した。助けてくれ明さん……。
「ここに書ききれない余談など 雅様にはいっぱいある」
なんと、『なかよし』60周年記念ポスターにはこっそり彼の姿が……！！
...雅様が講談社公認イケメンとたびたびネタにされる由縁である
そして作者の松本光司先生曰く「雅さんは昔描いた落描きがデザインの元」との事である。
具体的には、フレディー・マーキュリーの名曲「狂気への序曲」MVの吸血鬼風の男性(通称:フレディ様)が元となっているようだ。
また松本光司先生は公式ギャグスピンオフの「彼、岸島」について「面白いんだけど雅さんが出てくる度に笑いが漏れるようになっちゃったらどうしよう（笑）」と不安がっていたが、本編で突然闇の中から現れて水溜まりの水をガブ飲みしたり、オーディエンスの歓声と共に鮫島弟をもぐもぐタイムしたり、『クソみてェな旗』での満面の笑みで不意打ち登場を行ったりなど、本土に来てからの雅様は出番になると基本的にスベリ知らずの100%笑いを取れる芸人体質である。読者はそのミステリアスな雅様への行動への愛ゆえに、ワクワクしながら彼の登場を心待ちにしているんじゃ……。
「私もひとつ 腹の立つ表記揺れを知っているよ」
「なんだ この関連キャラクター達は...人が話してる途中に...殺れ ｽｯ」
人間軍たち
彼岸島の主人公である人間の青年。....とんでもねェ丸太とクソ強ェ日本刀の使い手である。
当初は島を脱出する方法を模索していたが、クソ雅に幼馴染や兄貴を奪われたことから何としても吸血鬼を屠るべく修行を積み、人間軍を率いて挑むこととなる。
たった一人で５０メートル以上の邪鬼に立ち向かうほどの尋常じゃない戦闘力を誇る。強ェ!!
能面を被った巨体の和尚で、本名は「青山龍ノ介」という。
宮本兄弟に戦いを教えた師匠であり、元来は雅と同じ吸血鬼の一族出身という過去を秘めた大男。
吸血鬼の血を身体に入れたことで混血種となり、自身を受け入れてくれた島の心優しき人間たちを守るため心を鬼にし、クソ雅に何度負けようと幾度となく立ち塞がる。
被っている能面は「死人の面」と呼ばれている。怖ェ!!
雅の部下達
雅の護衛部隊隊長。しかし、ただでさえクソ強い雅に護衛の必要性は皆無であるため、ほぼ雑用係や長話の話し相手、砦の建設、部下の吸血鬼たちへの援護などを担っている。
奇しくも雅様の敵である明さんとは初対面では敵同士の関係だったが、数多くの戦闘を共にするうちに島を出る直前には両者共に家族も同然と呼べるほどの情が湧いていた。
雅様の右腕であり、山羊の被り物を身に付けた筋骨隆々の巨大な吸血鬼。
得物であるド迫力の巨大斧をブン投げるその姿は圧巻そのもので、山羊の見た目はキリスト教の悪魔バフォメットを彷彿とさせる。
絶対忠実にしてどんな時も冷静・冷酷な右腕だが、時に命令を無視し戦いに没頭してしまうバトル第一主義な面も。
雅様のもう一つの右腕とも呼べる吸血鬼で、主人である雅様への忠誠を示すべく自身の体を金剛力士像の形に彫り抜いた根性と信奉心の持ち主。(※雅様は特に何か命じた訳ではない)
本土にて『煩悩しか無い破戒僧の金剛』と『雅様大好き武人金剛』の二体に分裂し、後者は凄まじいスケールの死闘の果てに明さんに斬られ、本土に散った。
(彼(前者)の辞世の句は、マンガ史に残る最悪のセリフとしても有名である)
五重塔の警備を雅様に任せられていた一つ目(多目?)の少女の吸血鬼。アマルガムである。
ガード不可の催眠能力で宮本明の武器をあっさりと奪い、一時は窮地にも追い込むが、最終的に全裸状態の宮本明に決死の反撃を受けて敗北を喫した。
有名な「ｶﾝｯﾎﾟｷｯﾌﾟｽｯ...」「ﾋｭﾝ ﾋｭﾝ(注射器を躱す明さん」というシーンも彼女との戦闘時のもの。
吸血鬼の成れの果てである、より戦いや生存に特化した個体のこと。
形態・持つ能力はその者の生前の欲求などによりさまざまに変異するが、ごく稀に産みの親である雅でも興味を抱くほどの能力を備えた個体も誕生する。
特に吸血鬼の分母の多い本土では自然発生的に増えていくため、手に負えない存在。
邪鬼一体のみでも周囲の生物を感染させるうえ、明さんでもなるべく邪鬼とは接敵を避けるほど厄介なことから、作中世界を徘徊する屈指の危険な敵といえる。
立ち位置として、ちいかわで言うところのキメラに近い。
雅の息子たち
以下は原作にて登場済みの息子一覧である。
- 五男 姑獲鳥様
孔雀模様の浮かぶ筋骨隆々の体、そして奇怪なオオハシの頭部が特徴の混血種。
頭部の形状🦜にちなみ、ファンは「キョロちゃん」の愛称で呼んでいる。
その巨体とフィジカルの強さは壮絶の一言。頭の半分が吹き飛んでも健在という怪物である。
雅様の扱う鉄扇という武器に憧れ、先端部が発射可能な『三又槍』を得物としている。
- 四男 蟲の王様
国会議事堂の周辺を単独で制圧し、あの陸上自衛隊を数秒で瞬殺したとんでもねェ怪物。あの!?
ただ、そんな蟲の王様である彼の本体はなんとまだ小学生のショタ吸血鬼である。
また、散々ネタにされまくった『クソみてェな旗』を立てた張本人でもある。
- 三男 豹丸様
上様と本土のキモ笠たちに呼び崇められる、ド派手な歌舞伎の紋に虎の胴体、豹紋の上半身を持った巨大な混血種。
一応部下?であるバサバサ様やトロル、凹凸様たち門番を従えて「血の楽園」を護っている。
粗暴そうにも見える見た目だが、部下の吸血鬼住民のことを心から大切に思っており、今のところ下手したら作中一番住み心地が良さそうな支配領域を統治している。
- 次男 ???
歌舞伎町編以降の結構尋常じゃなく……壮大なネタバレを含むため省略とします。
この凄まじい衝撃は是非本編で体験していただきたい。
- 長男 (未登場)
読者たちの間では、おそらくであるが次男よりも強いのだろうと予想されている。
「なんだ！？この関連用語は！？」
今作のタイトルであり、物語の舞台となる島の名称である。
物語の舞台が島の外側即ち「日本列島本土」に移ったことにより、本土の民からすると何かとストーリー根幹に関わる一年中ポカポカしてる田舎の島ほどの存在感となっている。
雅の野望を阻む(!?)最強の武器にして防具。
...しかしながら、当の雅様が大木を引き抜いて振り回したりするので、ボス戦に下手に丸太で突っ込むと返り討ちに合う。ちゃんと学んでおるのか、師匠の過去エピを……。
武器のチョイスに迷った場合、とりあえず足元の日本刀を拾い斬りかかろう。
雅の周囲の物陰から常に無限湧きする不死身の吸血鬼たち。
大抵、島の彼らは現代日本に到底そぐわない江戸時代の百姓のような出で立ちをしており、銃火器・爆弾とか使えばいいものを彼らのほとんどが槍や日本刀・鉈で武装している。
公式ギャグスピンオフ「彼、岸島」では、彼ら吸血鬼の視点から見た彼岸島の物語が展開された。多少ギャグ調ではあるが原作の解像度が結構高く、無印を細かく読んでいる読者さんにこそ大変おすすめなものとなっている。
作中では血気盛んな吸血鬼ばかり描写されるため男性しかいないと思われがちだが、ちゃんと女性の吸血鬼や子供吸血鬼もしっかりと存在する。
また普段の彼らは目も黒くなく牙の有無以外は他の人間と全く変わらない。
吸血鬼達は食事はほぼ必要ないようだが、邪鬼にならないための薬として血液が必要不可欠となる。
...炭鉱の中に住む吸血鬼？...彼らは何かよく分かんないけど血無しで数十年くらい生きてる……
