概要
中南米の熱帯雨林に生息。嘴(くちばし)が大きく、全長の3分の1に達する種もある。しかし意外と軽く、ラジエーターの役割も果たしている。
和名の「オオハシ」は大きな嘴が由来で、漢字では「大嘴」と書く。別名「巨嘴鳥」(きょしちょう)。
オオハシの中でも小柄な種は「チュウハシ」と呼ばれている。
果実食の種が多いが、昆虫やネズミ等の小動物や他の鳥の卵や雛を食べる雑食の種もいる。
余談
かつてヨーロッパでは「胡椒の実だけを食べ、異常な程体温が高い鳥」と言う俗信があった。
同じく嘴が特徴的なサイチョウと混同されやすい。
左がサイチョウ、右がオオハシ。「上くちばしに出っ張りがあるならサイチョウ、出っ張りが無ければオオハシ」と覚えておくといい。ちなみに見た目が似ているがサイチョウはブッポウソウ目あらためサイチョウ目とされ、比較的近縁であるが、別の分類である。生息地もアジアやアフリカで、中南米に棲むオオハシとは重ならない。
特徴的な姿から星座『きょしちょう座』(漢字で書くと巨嘴鳥座)になっている。
主な種類
- オニオオハシ(メイン画像)。
- クリハシオオハシ
- サンショクキムネオオハシ
- シロムネオオハシ
- ヒムネオオハシ