概要
現地語表記は두산베어스。
1軍の本拠地はソウル特別市の蚕室総合運動場野球場。2軍の本拠地は利川のベアーズパーク。
1982年にOBベアーズとして発足、プロ野球発足当初の本拠地は大田だったが、1985年より現在のソウルに根を下ろし、翌年からチャムシル球場をLGと共同使用している。
かつてはビールの銘柄として知られるOBを球団名にしていたが、1999年より財閥名のトゥサンを名乗る。親会社グループは発電所のタービン供給や淡水化装置開発などのインフラ事業をメインにしている。2015年に14年ぶり4度目の韓国シリーズ制覇を果たし16年も連覇した。
日本との関わりについては福岡ソフトバンクホークスなどと練習試合をしたことがあり、みやざきフェニックスリーグにも加盟している。
ちなみに、映画「ミスターGO!」ではピンチヒッターを任される事となったゴリラが入団する球団として登場する。
主な在籍選手とその簡単な説明(最新版)
投手
・#1 咸徳柱(はむ・どくちゅ) 左の先発。かつては典型的な劇場型クローザー。
・#6 朴治国(ぱく・ちぐく)5年目を迎える中継ぎ。ホールドを記録することが多い。
・#17 洪建喜(ほん・ごんひ)先発中継ぎ抑えなんでもできるユーティリティ投手。
・#27 金江栗(きむ・がんりゅる) 速球派の中継ぎで、150キロ/時を右で出す。
・#28 張元準(ちゃん・うぉんじゅん)かつてのエース。現在は先発ローテを剥奪された。
・#29 柳熙寛(ゆ・ひぐぁん)先発ローテーションの一角。8連続10勝という大記録を持つ。
・#34 ウォーカー・ロケット 阪神移籍したアルカンタラの代役で入団した助っ人。
・#42 尹明準(ゆん・みょんじゅん)こちらも中継ぎで、スプリットをよく使う。
・#45 李庸燦(い・よんちゃん)こちらもかつての守護神。現在は手術を受けて離脱した。
・#46 金明信(きむ・みょんしん)アマチュア時代から数々の受賞歴や代表歴のあるエリート。
・#48 李賢承(い・ひょんすん) 昔からいるベテラン中継ぎ。彼もかつて守護神だった。
・#50 李映河(い・よんは)このチームのクローザー。咸徳柱と配置転換された。
・#55 李昇眞(い・すんじん)トレードで新加入した右腕。彼も先発中継ぎどちらもできる。
・#57 アリエル・ミランダ 元福岡ソフトバンクホークスの助っ人。
・#61 崔源峻(ちぇ・うぉんじゅん)代替先発でありながら10勝を記録した実力派。
・#68 李炯範(りー・ひょんぼむ)若きブルペン投手。FA移籍した梁義智の補償で手に入れた。
捕手
・#10 朴世爀(ぱく・せひょく)このチームの正捕手。まれに外野手を務めることもある。
・#58 張勝賢(ちゃん・すんひょん)二番手捕手として活躍している。父親も元野球選手。
内野手
・#5 申成鉉(しん・そんひょん) 前広島東洋カープの選手。現在、斗山唯一のNPB経験者。
・#9 ホセ・フェルナンデス 選球眼のいい左打ちの助っ人。2年連続最多安打のタイトルを持つ。
・#13 許敬民(ほ・ぎょんみん)どこの打順にもよく入る選手。派手な守備に定評がある。
・#14 朴桂範(ぱく・くぇぼむ)呉在一の補償で入団した若手で、二塁手と遊撃手ができる。
・#24 呉載元(お・じぇうぉん)ムードメーカー的存在の選手。髭と刺青が特徴。
・#25 姜勝淏(かん・すの)崔周煥の補償選手として加入。かつてのドラフト1位。
・#52 金宰鎬(きむ・じぇほ)ショートを守る選手。サードの許敬民選手との相性は抜群。
外野手
・#15 鞠海成(ぐっ・けそん) パンチ力のある打撃が魅力の両打ち外野手。
・#23 安権守(あん・ぐぉんす / 安田権守) 2009年にハンファに所属していた大原秉秀以来の海外僑胞選手。
・#31 鄭秀彬(ちょん・すびん)センターを守る選手。選球眼がよく、強肩好打が売り。
・#32 金宰煥(きむ・じぇふぁん)3年連続30本塁打のホームラン打者。
・#37 朴健祐(ぱく・こぬ)主にリードオフマンを務める。サイクルヒットを達成した経験がある。
・#39 金仁泰(きむ・いんて)手首のパワーが強い次世代のパワーヒッター。
・#62 白同訓(べく・どんふん)外野の控え。ロッテにFA移籍した閔炳憲の補償で加入。
過去に在籍していた主なNPB経験者
・田中実(前日本ハムファイターズ)
・吉村元富(前南海ホークス)
・木原彰彦(前広島東洋カープ)
・タイロン・ウッズ(前中日ドラゴンズ)
・吉本博(前横浜大洋ホエールズ)
・入来智(前ヤクルトスワローズ)
・マシュー・ランデル(前読売ジャイアンツ)
・ダニエル・リオス(前東京ヤクルトスワローズ)
・ニック・エバンス(前東北楽天ゴールデンイーグルス)
・ケルビン・ヒメネス(前東北楽天ゴールデンイーグルス)
・マイケル・ボウデン(前埼玉西武ライオンズ)
・ザック・ラッツ(前東北楽天ゴールデンイーグルス)
・ジミー・パラデス(前千葉ロッテマリーンズ)
・ラウル・アルカンタラ(現阪神タイガース)
日本人選手は上記の合計5人しか選手としてプレーしていない。
また、コーチとして伊東勤や後藤孝志が在籍したことがある。
応援スタイルについて
拡声器とスピーカーを使って応援歌を流し、応援団長の掛け声とチアリーダーによるパフォーマンスのスタイルを採用しており、トランペットなどは使用しない。応援席は内野にある。なお、チケットは高くても日本円にして約6000円ほどで、内野席全体でも2000円ほど。
ただし、蚕室(チャムシル)球場は前述したようにLGツインズの本拠地でもるため、LGとのマッチアップでは1塁側か3塁側かどちらのベンチを使うかはケースバイケース。
応援歌については日本と同じように個人応援歌が作られており、数人の例外を除きほとんどが何かしらの替え歌になっている。なお、2020年現在、韓国プロ野球は指名打者制が採用されているため投手の個人応援歌は存在しない。
例えばこんな具合。
許敬民選手応援歌の原曲→B1A4 이게무슨일이야
https://m.youtube.com/watch?v=j84JMYsasnU←応援歌
https://m.youtube.com/watch?v=oqxHy4G9FMI←原曲
呉在一選手応援歌の原曲→Volate gipsy-kings
https://www.youtube.com/watch?v=5ZMQm6pILGQ←応援歌
https://m.youtube.com/watch?v=ZpeOOjLcRcI←原曲
韓国語で「最強斗山(チェガンドゥサン)」「安打を飛ばせよ」などという言葉をよく用いる傾向がある。
さらに日本同様チャンステーマ・汎用テーマも存在する。
歴史・戦歴について
1999年に現球団名に変更し、斗山を名乗る。
創立してからAクラス入りを通算19回経験しており、Bクラス止まりは17回。
2001年は韓国シリーズを制覇するも、続く2002年は5位、2003年は7位と低迷した。
2004年は3位で下克上を狙うも失敗に終わった。
2005年は2位を記録するも、やはり昨年同様三星に負けて敗退。
2007年、2008年と続けて2位をとるが、いずれも韓国シリーズでSKに敗れる。
その後はしばらく低迷し、2013年に通算8回目の韓国シリーズ出場を決めるがここでも勝利はできなかった。
金東柱(きむ・どんじゅ)、李鐘旭(い・じょんうく)、崔俊蓆(ちぇ・じゅんそく)らそれまで主力だった選手が次々に退団・引退する中、2015年にプレーオフから韓国シリーズへ進出して実に14年ぶりの韓国シリーズ制覇を達成した。
そして翌2016年は三番打者の機械熊もとい金賢洙(きむ・ひょんす)がメジャーリーグへ去ったが、リーグ連覇に成功する。
球団史上初の3連覇がかかる2017年はキャプテンの洪性炘(ほん・そんふん)が高齢を理由に引退したり、李沅錫(い・うぉんそく)がFAで三星に移籍するなど不幸が重なった結果KIAに惜敗し、2位でシーズンを終えた。さらに、オフには主力外野手の閔炳憲(みん・びょんほん)までもがロッテにFAで移籍してしまう。
次の2018年には・・・
この絵のように86勝で2位に8ゲーム差以上をつけて7回目のレギュラーリーグ優勝を果たしたが、韓国シリーズで宿敵のSKに負けた。そして同年オフには正捕手の梁義智(やん・うぃじ)がNCダイノスへ移籍した。
2019年には序盤はSKワイバーンズに独走を許したが8月ごろから徐々にペースを上げていき、最後は10月1日レギュラーシーズン最終戦・対NCダイノス戦にさよなら勝利したことでSKと同率首位に並び、さらに直接対決で上回るため優勝が決まった。その後韓国シリーズではレギュラーシーズンで負け越したキウムヒーローズを4タテして3年ぶり6回目の総合優勝を果たした。
2020年も韓国シリーズに出場し、史上3回目の5年連続韓国シリーズ出場という快挙を成し遂げた。しかしオフにはレギュラー内野手の呉在一(お・じぇいる)と崔周煥(ちぇ・じゅふぁん)がSKへ、先発陣のエースだったラウル・アルカンタラが日本プロ野球の阪神に移籍し、複数の主力を失った。
そして今に至る。
情報源
http://www.doosanbears.com/main/main.do斗山ベアーズ公式サイト
https://strike-zone.jp/frame-db.html韓国プロ野球応援サイトストライクゾーン斗山ベアーズ
韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑
など