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国内サッカーの編集履歴

2021-02-21 21:03:52 バージョン

国内サッカー

こくないさっかー

日本国内のサッカーの総称。主に男子サッカーの第1種区分(後述)に関することついて呼称される。

特徴

日本国内の場合はJFAが定めた以下で述べる「チーム登録種別」によって、そのチームが参加できる大会が決められる。


男子サッカー

  • 第1種

年齢に関する制限のないチームを指すが、大体が満18歳以上で構成されるチームである。プロチーム、社会人チーム、大学や専門学校などの学生チームが該当。

プロチームのみが参加できる大会は、リーグ戦だとJリーグ、カップ戦だとJリーグカップ・アジアチャンピオンズリーグ・クラブワールドカップなど。カップ戦はJリーグ在籍であることが基本条件となっている。

プロチームのみならず社会人チームや学生チームも参加できる大会は、リーグ戦だとJリーグの下位に位置するJFL地域リーグ・都道府県リーグ、カップ戦だと天皇杯JFA全日本サッカー選手権大会・全国社会人サッカー選手権大会・全国クラブチームサッカー選手権大会など。

社会人チームのみや学生チームのみが参加できる大会も勿論ある。

  • 第2種

18歳以下で構成されるチームを指す。所謂U-18。高校サッカー部は勿論のこと、Jリーグクラブ、JFLクラブ以下の下位リーグに所属しているクラブ、トップチームを持たないクラブといった各々のユースチームも該当する。ユースチームの中には「クラブ名称+ユース」ではなく「クラブ名称+U-18」と名乗ったりするチームもある。

高校サッカー部のみが参加できる大会は主に夏のインターハイ(全国高等学校総合体育大会サッカー競技大会)と冬の高校サッカー選手権大会である。

クラブユースチームのみが参加できる大会は主に夏の日本クラブユースサッカー選手権大会(※U-18部門)と冬のJリーグユースカップである。

そして、両者共通の大会が高円宮杯U-18リーグであり、最高峰カテゴリであるプレミアリーグの東部地区または西部地区を制したものが進出できるチャンピオンシップでの優勝が、両者それぞれにおける国内3大タイトルの1つとなっており、当然3大タイトルの中での格は一番上となる。

かつてはスケジュールが厳しくなるまでは天皇杯の出場参加資格が与えられていた。

  • 第3種

15歳以下で構成されるチームを指す。所謂U-15。中学校サッカー部とは勿論のこと、Jリーグクラブ、JFLクラブ以下の下位リーグに所属しているクラブ、トップチームを持たないクラブといった各々のジュニアユースチーム(※「Jr.ユースチーム」とも表記される)も該当する。ジュニアユースチームの中には「クラブ名称+ジュニアユース」ではなく「クラブ名称+U-15」と名乗ったりするチームもある。

中学校サッカー部のみが参加できる大会は主に全国中学校サッカー大会(※全国中学校体育大会のサッカー競技種目)である。

クラブジュニアユースチームが参加できる大会は主に日本クラブユースサッカー選手権大会(※U-15部門)である。

そして、両者共通の大会が高円宮杯JFA全日本U-15サッカー選手権大会であり、両者それぞれにおける国内2大タイトルの1つとなっている。この大会には実質1次予選を兼ねている高円宮杯U-15リーグの最上位カテゴリである9つの地域リーグのいずれかで上位入賞するか、実質2次予選である大会そのものの地域予選を勝ち抜くと出場できるようになっている。

なお、第3種では女子選手の出場が認められている。(後述)

  • 第4種

12歳以下で構成されるチームを指す。所謂U-12。小学校サッカー部や社会教育団体(スポーツ少年団)、Jリーグクラブ、JFLクラブ以下の下位リーグに所属しているクラブ、トップチームを持たないクラブといった各々のジュニアチーム(※「Jr.チーム」とも表記される)も該当する。ジュニアユースチームの中には「クラブ名称+ジュニア」ではなく「クラブ名称+U-12」と名乗ったりするチームもある。

第4種ではチーム形態に合わせて指定される大会がほとんど見当たらず、全国大会でも12歳以下で構成されるチームであればほとんどのチームが参加できるようになっている。

第4種が出場できる大会の中には、年間のU-12世界一を決める大会である『ダノンネーションズカップ』の日本予選もあるが、過去に実際に世界一にまでなった日本のチームが1チームだけ出たことがある(※2014年度大会)。(しかも当時世界一になったチームというのが、JリーグクラブのジュニアチームではなくJFLクラブのジュニアチームであった。)

なお、第4種では女子選手の出場が認められている。(後述)


女子サッカー

女子に関しては区分が無い。そのため、リーグ戦でも同じカテゴリにプロチームや社会人チームが居る中で高校チームやユースチームが居ることもある。なお、区分が無いことに一切関係なく、トップチームとは別にユースチームなどの下部組織を持っているクラブもある。

また、女子の競技人口が少ない故に女子の大会も比例して少ない為、女子選手の試合出場の機会を増加させようと、男子の第3種と第4種の大会には女子選手の出場が認められている措置が採られている。

2021年度から開催されるWEリーグはプロリーグであるため、プロチーム以外は参加資格が与えられないが、その下位リーグとなるなでしこリーグ以下のリーグに参加条件の変更はない。

なお、皇后杯JFA全日本女子サッカー選手権大会は全チーム共通で参加可能な大会である。


リーグ構成

第1種、第2種、第3種、そして女子は共に、縦に連なったリーグ構成が特徴であり、上位カテゴリであればあるほど在籍チーム数が少なくなることが特徴であり、故に『リーグピラミッド(※ピラミッド型のリーグ構成)』とも呼称されることがある。この構成は元々、欧州サッカーのリーグ戦を模倣したものである。


男子第1種

現在(2014年~)

以下のリーグ構成となっている

  • J1リーグ(日本1部)
  • J2リーグ(日本2部)
  • J3リーグ(日本3部/ここまでがプロ契約選手の保有義務があるリーグ)
  • JFL(日本4部/ここまでが全国リーグ)
  • 地域リーグ(日本5~6部)
  • 都府県リーグ/北海道ブロックリーグ(日本6~7部以下)
  • 地区リーグ/支部リーグ(一部地域での最下部カテゴリ)

表向きは「J3リーグとJFLは同一カテゴリ(即ち同じ日本3部)」「J3リーグ創設によりプロとアマに分かれた」とされているが、実際はJ3リーグ創設前と何ら変わっておらず、JFL以下はJ3リーグの下位カテゴリとして位置付けられており、当のJリーグや各種メディアもそのように扱っている。また、JFL以下もJFL以下で選手全員プロ契約のチームも当たり前のように在籍したりしている。なお、地方紙である信濃毎日新聞のインタビューにより、J3の在籍チーム数が上限に達した時点でJ3・JFL入れ替え制度を導入する為の検討が成されていることを当時のJリーグチェアマンである村井満が回答している。


1999年~2013年

以下のリーグ構成となっている

  • J1リーグ(日本1部)
  • J2リーグ(日本2部/ここまでがプロ契約選手の保有義務があるリーグ)
  • JFL(日本3部/ここまでが全国リーグ)
  • 地域リーグ(日本4~5部)
  • 都府県リーグ/北海道ブロックリーグ(日本5~6部以下/ブロックリーグは2003年創設)
  • 地区リーグ/支部リーグ(一部地域での最下部カテゴリ)

旧JFLがJ2リーグと現在のJFLこと日本フットボールリーグの2つに発展解消される。JFL以下の「社会人の為のリーグでもある」という立場の形骸化が目立ち始めたのはこの頃からであり、サテライトチームを参加させる学生クラブやプロ契約選手を抱えるJFL以下のチームが増加していった。そして、群馬県リーグ1部在籍時代のザスパ草津が「Jリーグ入りを目指すチーム」として全国的に紹介され、実際に短期間でJリーグ昇格を成功させた1件は、再びJリーグ入りを目指すチームで溢れかえさせるキッカケとなり、Jリーグが「Jリーグ準加盟クラブ制度(現在のJリーグ百年構想クラブ制度)」を制定するキッカケともなった。また、J2チームの在籍チーム数の上限が達した結果、日本のスポーツリーグ全体としても初めてとなるプロ最下部リーグとアマチュア最上部リーグの入れ替え制度が導入・実施された。


1994年~1998年

以下のリーグ構成となっている

  • Jリーグ(日本1部/プロ契約選手の保有義務があるリーグ)
  • 旧JFL(日本2部/ここまでが全国リーグ)
  • 地域リーグ(日本3~4部)
  • 都府県リーグ/北海道地区リーグ(日本4~5部以下)
  • 地区リーグ/支部リーグ(一部の県地域での最下部カテゴリ)

旧JFLの1部と2部を統合して1部制にした時のリーグ構成。旧JFLは最終年である1998年に実験として大学チームを1チームだけ招待して参加させている。


1993年(トップカテゴリプロ化後)

以下のリーグ構成となっている

  • Jリーグ(日本1部/プロ契約選手の保有義務があるリーグ)
  • 旧JFL1部(日本2部)
  • 旧JFL2部(日本3部/ここまでが全国リーグ)
  • 地域リーグ(日本4~5部)
  • 都府県リーグ/北海道地区リーグ(日本5~6部以下)
  • 地区リーグ/支部リーグ(一部の県地域での最下部カテゴリ)

トップカテゴリであるJSLを編成され、プロカテゴリであるJリーグこと日本プロサッカーリーグとアマチュアカテゴリ最高峰を兼ねる旧JFLことジャパンフットボールリーグの2つに発展解消される。旧JFLにはJリーグ入りを目指すチームで溢れかえっていた。


1992年以前(トップカテゴリプロ化前)

以下のリーグ構成となっている

  • JSL1部(日本1部)
  • JSL2部(日本2部)
  • 地域リーグ(日本3~4部/当時は北海道リーグのみ2部制)
  • 都府県リーグ・北海道地区リーグ(日本4~5部)
  • 地区リーグ/支部リーグ(一部の県地域での最下部カテゴリ)

JSLこと日本サッカーリーグは1965年創設。元々は『日本サッカーの父』と呼ばれたドイツ人指導者のデットマール・クラマーの提案によるもの。当時のトップカテゴリは学生から社会人へと移行していたが、リーグ名称に「社会人」を入れなかったのは、大学チームの参加も視野に入れた為である。そして、トップダウン方式で2部リーグ、その直下の9つの地域リーグ、46都府県と北海道各地にリーグ戦を創設し、欧州各国のリーグ構成を模倣した現在のリーグ構成の礎が完成した。また、学生チームの参加については、地域リーグ以下のカテゴリに送り込まれた各学生クラブのサテライトチームが参加するという形で早くから実現していた。


男子学生リーグ

以下のリーグ構成になっている

  • 地域リーグ(1部~2部)
  • 各都道府県リーグ及び同相当のリーグ(2~3部以下)

先述したリーグとは別に参加資格は第1種区分に当たる学生チームのみのリーグである。ただ、ほとんどが大学チームであり、それ以外の専門学校チームなどの学生チームが参加しているケースはかなり稀である(※社会人側のリーグに参加している点が影響としてある)。また、大学クラブは学生リーグにトップチームを送り込む。それ故に将来のJリーグを担う選手が多数集中しており、「J3やJFLよりレベルが上」だの「J2並のレベル」だのと評されることもしばしある(特に関東リーグ)。ちなみに、都道府県リーグにおける「同相当のリーグ」というのは、北関東大学サッカーリーグなど、1県単独ではリーグ運営を行えない同じ地域の隣県同士で合同で運営されるリーグのことを指す。


男子第2種

以下のリーグ構成になっている

  • U-18プレミアリーグ(1部/東西の2地域リーグ制)
  • U-18プリンスリーグ(2部/9地域リーグ制)
  • U-18都府県リーグ/U-18北海道ブロックリーグ(3部以下)
  • U-18地区リーグ/U-18支部リーグ(一部地域での最下部カテゴリ)

正式名称は『高円宮杯 JFA U-18サッカーリーグ』であり、高校サッカー部とクラブユースチームが一堂に会し、公式として対戦できる大会である。プレミアリーグの対戦カードの一部はスカパー!で生中継及び録画中継されることがある。そして、プレミアリーグの東西の王者がリーグ戦日本一もとい第2種自体の日本一をかけて戦う一発勝負の『ファイナル』のみBS朝日で生中継される。また、第2種において、スポンサーロゴ入りのユニフォームの着用が認められている大会でもある。実はこの中ではプレミアリーグが一番創設が遅かった(※2011年創設)。それまでは、第3種と同じく『高円宮杯全日本ユースサッカー選手権大会』がリーグ戦における最高峰の大会であったが、同大会を終了し発展解消させた形でプレミアリーグは発足された。かつてプリンスリーグでは北海道と四国を除いて2部制が敷かれていたが、2015年度までに全リーグ共に1部制へと移行していった。


男子第3種

以下のリーグ構成になっている

  • U-15地域リーグ(1~2部/9地域リーグ制)
  • U-15都府県リーグ/U-15北海道ブロックリーグ(2~3部以下)

統一された正式名称は無いが、取り敢えず『高円宮杯』の関連大会ということにはなっている。地域リーグにおいては1部制や2部制をやっているところだけでなく、東西ブロックや南北ブロックに分けて行っているリーグもある。なお、最初に誕生した地域リーグは北海道U-15カブスリーグであり、このリーグがある程度成功したことで、他の地域リーグが誕生していったとされる。


女子

以下のリーグ構成になっている

  • なでしこリーグ1部(日本1部)
  • なでしこリーグ2部(日本2部/ここまでが全国リーグ)
  • チャレンジリーグ(日本3部/東西の2地域リーグ制)
  • 地域リーグ(日本4~6部)
  • 都府県リーグ/北海道ブロックリーグ(日本5~7部以下)

女子は区分が無いのでU-18以下のチームも参加できる。ただ、制限があり、チャレンジリーグまでしか参加できない。WEリーグ発足以降はこのルールが変わっていく可能性もある。また、地域リーグにおいて、実は関西リーグのみ3部制となっており、日本の地域リーグにおけるこの事例は男子を含めても女子の関西リーグが唯一である。


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