概要
ストリーキング(Streaking) - Streak は英語で「縞模様や筋をつける」「稲妻などがひらめく」を意味する動詞で、この名詞形に由来する語彙。
1.(人が)公共の場において裸で走る行為のこと。
2.魚類においてみられる繁殖行動の一種 (動物行動学)。
3.映像波形の歪の一つ。テレビ画像で現れる縞状のこと。
以下では1.について記述する。
解説
ストリーキングが流行の兆しを見せ始めたのは1973年頃からであるが、特に1974年4月にトゥイッケナムラグビー場でイングランドとフランスとの試合が行われている最中に、約53,000人の観客を面前にしてマイケル・オブライエンという名の男が全裸で駆け抜けた事件がストリーキングの名を一躍有名にしたとされる。彼を取り押さえた警察官が、とっさに彼の陰部を隠した帽子は、後にチャリティー・オークションで2,400ユーロで落札されたというエピソードが残っている。この事件以降「ストリーキング」という言葉が「全裸で公共の場を駆け抜ける」という意味で使われだしたが、それ以前はストリーキングという言葉は「全力疾走(streak)する」という意味で用いられてきた。日本にもこの当時、上陸しマスコミを騒がせた。
ストリーキングは、裸体主義とは別物である。ストリーキングをする人々は、公然わいせつ罪等で逮捕される危険を冒してまで行為におよび、大衆の目に晒されることを意図する点、裸体主義者が平穏な活動を好むことと対照的である。またストリーキングを行う人々は、性器を見せることのみを目的としているのではない点で、露出狂とは区別される。
ストリーキングの意図は、度胸試しや性癖など様々であるが、多くは自己顕示欲を根底にした集団的熱狂の流行であろう。実行される場所も多様である。最もよく見られるのは、多くの観客が集まった競技場などを全裸で走り抜ける行為である。
しかし、一部に誰もが寝静まった深夜など、より静かな場所で行為に及ぶ者もあり、また郊外の高速道路で、交通量の少ない早朝に行うことで満足を覚える者もいる。[要出典]そうした例では、自分の体を人に見せることを望んでいるわけではなく、普段は人が多くいるべき場所での、人出のない時間帯のストリーキング行為に、恐怖と興奮が入り混じったような感覚を味わっていると想像される。
(『Wikipedia』より抜粋、編集)