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旺文社国語辞典の編集履歴

2021-03-15 21:35:51 バージョン

旺文社国語辞典

おうぶんしゃこくごじてん

『旺文社』が出版する国語辞典の一つ。最新版は第十一版(2013年)。改訂後も内容の更新を積極的に行っている。略称、旺国(おうこく)。

旺文社国語辞典とは?

サービス精神旺盛な、王道の一冊。語釈は簡潔かつストレート。一般語や古語のみならず、地名・人名などの固有名詞や、和歌俳句なども含めた、幅広い分野の語を収録。単漢字の項目では、常用漢字と人名漢字がすべて掲載されている。

常用漢字には筆順・小中高の音訓割り振りも示されている。人名漢字は、巻末の人名漢字一覧で部首ごとにも並べてある。国語辞典の中では、この辞典がいちばん改訂の回数が多い。

また、辞書界隈ではこの国語辞典のファンの名称として「王国民」をもじって「旺国民」と呼称することもある。


できれば最新の重版を買おう!

他の国語辞典では、重版で内容を書き換えることは少ないか、あまりない。しかし、旺文社国語辞典に関しては重版を発行するたびに、小規模ではあるが新規項目を追加したり、既存の項目の内容を更新したりすることがある。


最新版は2013年発行だが、改訂後に追加された人名用漢字の「巫(フ・みこ・かんなぎ)」や「渾(コン・すべて)」、さらに「山の日」「ジョージア」など新規項目が重版でこっそりと追加された。「選挙権」が2016年6月から満18歳以上になることについても、重版で反映された。「創る」の表記も、のちに発行された重版で「作る」の補説で示されるようになった。


2019年版の重版から本文の書体が変わり、視認性が向上した。見出し表記や付録の本文はUD黎ミン。本文の語釈は集英社国語辞典と同じ。慣用句などの見出しはヒラギノ角ゴ(iPhoneのフォントと同じ)。[類語][教(漢字学年)]などはモリサワUD新ゴ。


2020年の重版では、新規項目で「令和」「北マケドニア」や、例えば祝日の「体育の日」で「スポーツの日」について追記されるなどの内容の更新があった。また、2020年から完全施行された新学習指導要領の学年別漢字配当表(教育漢字)の1026字にも完全対応。小中高の音訓割り振りも最新のものになった(なお、付表の都道府県名は追記されていない)。


これらの内容の更新によって、既存項目の解説の一部や用例が削られることがあるが、特に解説に大きな違いは見られない。


ちなみに2021年の重版では、新型コロナウイルス関連の語は追加されていない。


旺文社国語辞典の特徴

  • 国語辞典では唯一、複数の意味を持つ重要語には「中心義」が掲げてあり、その語の中核となるイメージを簡単につかむことができる。
  • 「類語」「使い分け」「ちがい」「敬語」欄などが掲げてあり、語の微妙なニュアンスや周辺知識も学べるようになっている。
  • さらに、「語源」や、言葉の意味の変化が分かる「変遷」欄も掲げてある。
  • 巻末には「手紙の書き方」「英語略語集」「季語集」「世界文化史年表」など、多くの付録が掲載されてある。

書籍情報〔第十一版〕

項目数

約83,500語〔第十版より+1,500語〕


編者

山口明穂・和田利政・池田和臣


発行日

2013年10月15日(小型版:11月13日)発行

  • 1960年 初版
  • 1962年 新増補版
  • 1965年 中型版
  • 1970年 改訂新版
  • 1973年 新訂版
  • 1980年 新版
  • 1986年 改訂新版
  • 1992年 第八版
  • 1998年 第九版
  • 2005年 第十版

▼ちなみに本書は、他の国語辞典とは異なり、増刷の発行日の表記は年度のみで、日付は書かれていない。旺文社出版の国語辞典はいずれもそのようになっている。


ページ・価格〔税抜き〕

1,696ページ

B6判(普通版)3,000円
B6小型判(小型版)2,800円

関連タグ

旺文社標準国語辞典

同出版社の中学生向け国語辞典。


外部リンク

旺文社国語辞典第十一版 旺文社

旺文社国語辞典第十一版 特設サイト

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