特殊警棒は使用しないときに縮めておくことができる伸縮式の警棒である。
日本では、かつて警棒といえば木製のただの棒とも言えるもので、使用しないときには嵩張るものだったが、状況によっては引っ掛かって危険であったり、自動車の普及によってパトカーによる警らが増えた事から伸縮式の警棒が用いられるようになった。
参考画像に出ているのは、木製警棒主体だったころに、婦人警察官、国鉄の鉄道公安職員(鉄道公安官)が主として装備していたもので、メーカー名から「ノーベル特警」と呼んでいたタイプ。警備員の場合は「特殊警戒棒」となる(もっとも、警察官が使用している物と大して変化はないし生産、納入できるメーカーも限られているので呼び名が変わるだけ。)。
「ノーベル特警」の特殊警棒・警戒棒は、刃物を持った不審者とチャンバラ状態になった場合、木製警棒・警戒棒のように受け流すことができず、警察官、警備員の受傷事故が増えたため、つばつきのタイプになったという余談もある。
創作作品では、コンパクトになる打撃武器として一定の需要があるものの、現実世界の日本国内の場合はカバンに入れて持ち歩いていると他の「護身グッズ」共々正当な理由なく武器を持ち歩いているとしてお縄を頂戴するケースがある。
(私服で活動する施設警備警備員(いわゆる「万引きGメン」や、私服で行うことが多い身辺警備(ボディーガード)の警備員が職務中持ってよいか、という疑義が都道府県公安委員会に出されたこともあった。)