「スケートは無限なんだ!時間も場所も可能性も!」
概要
アニメ「SK∞」に登場するキャラクター。
スケートボードが大好きな高校生。
閉鎖された鉱山で行われる極秘のスケートボードレース、通称"S"にハマっている。
自身でスケートボードを自作するなどメカニックな一面もある。
"S"ネームはカタカナ表記で「レキ」。
プロフィール
性別 | 男性 |
---|---|
誕生日 | 8月8日(16歳) |
所属 | 高校2年生 |
CV | 畠中祐 |
人物
やんちゃな見た目に明るく元気な性格をしている。寝ても覚めてもスケートボードのことを考えており、自身の幸せを、お金持ちになることや女性にモテることよりもスケートボードに関連付けている程である。
スケートボードショップ・DOPE SKETCHでアルバイトをしており、文字通りスケートボード漬けの毎日を送っている。ランガがスケートボードを始めてからは学校も放課後もほぼずっと一緒に行動している。
暦の着ている色違いのパーカーは本人がデザインしているらしい。
デッサン力は高いがセンスは独特の模様。
かなり前向きでコミュニケーション力も高いが、ドジでおっちょこちょいな面もある。
(アニメディア2021年2月号)
また、考えるより先に感情で動いてしまうところもあるとのこと。
(オトメディアWINTER2021 2021年3月号)
母(正恵)、父、妹3人(月日、千日、七日)の暦曰く大家族で、父親は仕事で不在にしていることが多く女系家族。そのためか世話焼きの一面もあり、転校して間もないランガを気にかけたり、スケートボードの指南も積極的に行っていた。
自身のことを「スライム」と馬鹿にしていた実也のことも当初は気に食わなさそうにしていたが、スケートを楽しそうにやっていないという理由で途中から気にかける様子も見せた。
ランガとは何もかも真逆だが、ひとつのことに熱中できる純粋さと負けず嫌いなところは一致している。また、秘めてるものや志が同じ方向のため馬が合うのではないかと評されている。
(アニメディア2021年2月号)
物語開始時はひとりでスケートボードをしており、"S"にも単独で参加していたが、結果的にランガを"S"に引き込んだことで本来なら関われなかったであろう"S"の実力者達と関わりを持つようになる。
スケートの技術は決して凡庸というわけではないが突出した技や才能があるわけではないため、実力者たちと比べると今一つ劣る。
交流関係
・馳河ランガ
詳しくは経歴を参照
・MIYA(知念実也)
2話の終盤で初めて接触。
当初は「スライム」と馬鹿にされていたが、3話のランガvs MIYA戦がきっかけで、憎まれ口を叩かれつつも良き友人となる。
・シャドウ(比嘉広海)
暦が序盤で戦った相手。
手を負傷させられたり、スケートを馬鹿にされたりしたことであまり良い感情を持っていなかったが、3話のランガvs MIYA戦がきっかけで暦らの保護者役(?)となる。
・チェリーブロッサム(桜屋敷薫)
5話でランガと愛抱夢が戦うこととなり、表の仕事をしていたチェリーブロッサムにランガのために助力を乞う。
・ジョー(南城虎次郎)
4話で愛抱夢と戦うことになった暦に「愛抱夢とのビーフはやめとけ」と助言を与える。
その後も劣等感に苛まれる暦を気にかけるなどした。
・愛抱夢(神道愛之介)
当初は伝説のスケーターとして憧れていたが、MIYAに酷い言葉を投げかけたことと、ランガを自身の世界に引き込もうとしていることなどからあまり良い感情を抱いていない。
4話では手も足も出ず敗北してしまったが、11話で再戦した際は相手の侮りを利用する形で(勝負には負けてしまったが)雪辱を果たした。
・スネーク(菊池忠)
ランガが暦を探していたことで、暦のことを認識する。
10話で菊池の運転する車と接触してしまい、示談に応じるように要求される(当初は暦がSのスケーターであることに気づかなかった)。
スケートを悪く言う菊池に暦が気持ちをぶつけたことで、結果的に暦が劣等感から立ち直るきっかけとなる。
一方で菊池は、暦と愛抱夢の再戦を見て、愛抱夢からスケートを取り上げることは間違いであったと気づくきっかけとなった。
経歴
1話
"S"の開催される鉱山でシャドウ(比嘉広海)にビーフ(決闘)を挑む。安定した滑りを見せるも、シャドウによる挑発と爆竹による妨害でクラッシュしてしまい敗北。左手を負傷してしまう。
ある日、学校でシャドウに対する対策を考えているとクラスに馳河ランガが転校してくる。ランガのことを"ぼーっとした奴"と評し、当初は交流がなかったが、暦の滑り落ちるボードをランガが拾ったことにより繋がりができる。
左手を負傷している暦の代わりにランガが臨時バイトとして"S"の会場へバイクを運転するが、客へ渡すはずのボードを暦が取り違えてしまい、代わりにシャドウとビーフするように言われてしまう。しかし暦は怪我をしているためランガが代わりに滑ると言い出し、暦の制止を振り切ってシャドウとビーフを始めてしまう。
初心者のランガが滑れるはずがないと踏んでいたが、ランガは実はスノーボード経験者で、両足をガムテープでボードに固定した状態でシャドウを圧倒する滑りを魅せる。ランガの身を案じゴール地点へ駆けつけた際にランガが魅せたトリックを、暦は『沖縄に舞う白い雪を見た』と語った。
2話
シャドウを圧倒したランガを素直に称賛し、あの滑りをもう一度見せて欲しいとランガにお願いする。しかし、両足をガムテープで固定した状態でしかランガは滑ることができず、ブレーキが掛けれないため坂道で鬼転けして怪我を負う羽目に。その後、スケートを本格的にやりたいと言うランガに暦が一から教えることになる。足が固定されてないと怖い、と言うランガに合わせてボードも一から作成しランガに渡した。
3話
日本代表候補のMIYA(知念実也)がランガにビーフを挑みにくる。暦は『こいつは次元が違うからやめておけ』とランガに忠告するもランガは勝手に引き受けてしまう。まだまだ初心者のランガが格上相手に勝負を受けた理由がわからずにいたが、『楽しそうだったから』と言うランガに思うところがあったのか、ランガがMIYAに勝てるように協力するようになる。
スノーボードと違い、前後方向にしか車輪が動かないスケートボードに悪戦苦闘しているランガに、車輪が回転するように調整したボードをランガに渡し、MIYAとランガの勝負に貢献した。
ビーフ後、"自分が上手くなるほど周りに人がいなくなる"と独白するMIYAに対して『スケートは楽しくやるもんだ』『俺たちはお前の前からいなくならない』と言葉を送り、MIYAの中にあった天才故の孤独を緩和させるきっかけを作った。
4話
愛抱夢がMIYAに対して放った侮辱とも取れる言葉に暦は怒り、愛抱夢に言葉の取り消しを賭けてビーフを挑む。愛抱夢は暦に対して興味を示さず、ビーフは引き受けたものの賭けの対象としてランガを賭けさせられてしまう。
愛抱夢とビーフするのはやめるようにジョーからは忠告を受けるも、ランガとMIYAやシャドウの協力の元、愛抱夢に勝つための特訓をすることに。
しかし、愛抱夢は予想以上の恐怖と圧倒的なトリックを魅せ、暦は心が折れかけてしまう。ビーフ開始前にランガの『できるできないじゃない、やりたいからやる』と言う言葉を思い出して再起し、特訓の成果であるレールスライドでリードするも、愛抱夢の坂を登るトリック"ラブハッグ"を受けてしまいクラッシュ。左腕と頭部を負傷し敗北してしまう。
5話
暦が愛抱夢とのビーフに敗れたことで次はランガが愛抱夢と滑ることになる。ランガの身を案じ、ビーフを辞退するように何度も伝えるも聞き入れてもらえず。ランガは愛抱夢に勝利するつもりだと気づいた暦は、ランガのためにチェリーブロッサムに頼み込んで愛抱夢のことを聞き出そうとする。この頃から急成長を続けるランガに戸惑いを感じるようになる。
ジョー、チェリーブロッサム、MIYA、シャドウも交えて作戦会議をするもラブハッグを破るのは事実上難しいと結論が出てしまい、過去に大怪我が原因で友達がスケートボードを辞めてしまった経験からランガを再度引き止める。結局ビーフは受けることになってしまうが、ランガの『怪我をしてもスケートやめない』という言葉を信じて送り出した。
愛抱夢とランガのビーフ中は常にランガの身を案じ、警察の介入でビーフが中断された際はバイクでランガを迎えに行った。
ビーフ終了後は、ランガに対し『愛抱夢とはもう関わるな』と約束させた。
6話
MIYAの提案で暦、ランガ、シャドウは宮古島へ(暦の怪我の)湯治に行くことになる。
途中で偶然にもジョー、チェリーブロッサムとも合流し、海やスケートボードを楽しむも、怪我が原因でトリックの練習ができないことやランガの急成長に置いて行かれる焦りを感じるようになる。『置いていかれたくない』とジョーに気持ちをこぼし、トリックの教えを乞う場面も見受けられた。
7話
ランガを称賛する周りの声に自慢げにする暦だが、ランガと常に一緒にいるため比べられるようになってしまう。自分が思っていたよりもランガと技術に差がついてきていることを実感してしまい、更にランガが「愛抱夢とはもう関わらない」という約束を破ろうとしていることに気づきついに気持ちが爆発してしまう。呆然とするランガに『頭のおかしい天才同士で滑ってろよ』『お前と俺じゃつり合わねーんだよ』と言葉を投げかけてその場を去ってしまう。
8話
ランガからの連絡にも応じず、大好きであったはずのスケートボードもやらずに部屋に閉じこもるようになってしまう。学校でも必死に話しかけるランガにそっけなくしているが、ランガの悲しそうな顔を思い出し、自宅では自身を「かっこ悪い」と評し後悔しているような場面もある。
ラーメン屋でジョーと会った際に「ひとりぼっちになるなよ」と言葉をかけられ、トーナメントの本戦には(ランガには内緒で)顔を出すが、ランガだけではなくジョーやチェリーブロッサム、MIYA、シャドウらの実力と自身の実力がつり合わないと実感してしまう。
9話
ランガと会わないまま、ジョーとランガのビーフは始まってしまう。暦は2人のビーフを観戦中、ランガを揶揄する観客に気づき、思わず反論する。その時、ランガの努力、ランガがスケートを好きなことを思い出し、勝負を諦めかけているランガへ名前を叫んだ。ジョーとランガのビーフはランガの辛勝で終わったが、その結果を見ても素直に喜べず、『応援する立場でなくランガの隣で滑りたい』という気持ちに気づき悔し涙を流した。その後は"S"の参加バッジを返却し会場を後にしてしまう。
10話
心ここに在らずといった様子で、妹たちや母、祖母に心配されている。いつも持ち歩いていたはずのスケートボードも玄関で蹴躓くまで忘れていたほどである。学校にも行かず、アルバイトもしばらく休むことに。
学校をサボって商店街を歩いていた時に、過去のチームメイトに遭遇する。「もう一回チームに入れてやろうか?」という誘いに暦は「ごめんだよ、あんな腐ったチーム」と啖呵を切り、逆上した相手から殴られてしまう。
殴られて座り込んでいたところへアルバイト先の店長に発見され、少しだけスッキリした様子の暦に「自分のことが嫌いだからだ(殴られてスッキリしている)」と伝える。
さらに「自分たちとランガは違う」「"S"だけがスケートじゃない」と暦に伝えるも、暦は「つり合わないって言うんですか…」「そんなの嫌っすよ」とある種自己矛盾を抱えているような発言を返した。
店長からシャドウが怪我をしたことを聞き病院へ向かうが、ランガと遭遇しそうになったため逃げるように病院を後にしようとすると、エレベーター内でMIYAと遭遇。MIYAから「嘘つき、いなくならないって言ったじゃないか」と言われ動揺するも、結局MIYAを押しのけて逃げるように病院から去る。しかし、周りを見ずに道路に飛び出してしまい車と接触。車の運転手である菊池にラブホテルへ運び込まれる(示談で済ませたい故に人目につかない場所を選んだ結果)。
菊池からスケートを「世間体が悪い、不良のやるイメージ、野蛮」等、スケートを貶されたことで、"スケートってすっげー楽しいんだ"という自分の気持ちにようやく気づく。
自宅へ帰るとランガが家に来ていたことを月日から伝えられて、ランガを追いかけて家を飛び出す。ランガに伝えないといけないことが頭を駆け巡るが、いざ本人に遭遇すると何を伝えたらいいかわからず。ランガの方から一緒に滑ろうと誘われ、一緒に滑っているうちにお互いいつもの笑顔を取り戻す。ランガから"暦と一緒だから楽しい"と語られたことで、暦も「お前ともっと滑りたい、明日も明後日もずーっとずーっと」と伝えて、2人の新しいDAPが追加される。
しかし暦は、ランガに執着する愛抱夢から、次の対戦相手として目をつけられてしまう。
11話
ランガと仲直りし、いつもの日常を取り戻す。アルバイト先の店長との会話で「自分はランガ達とは違うが、スケートが好きなことは同じ」と気持ちに折り合いがついたことを明かす。
暦とランガのアルバイト先に、愛之介(愛抱夢)の秘書である菊池が訪ね、暦宛に愛抱夢からトーナメントの招待状が渡される。英語で「邪魔者」と書かれた招待状を受け取り、菊池や周りの反対を押し切り(ランガだけは反対しなかった)勝負の申し出を受けることに。
暦の自宅にあるガレージでランガのボードの修理と、自身のビーフの対策を考えていると雨が降っている外を見て何かを思いつく。
ビーフの当日、「俺はもう自分にがっかりしたくない」と覚悟を決めた暦にMIYAやジョー、チェリーは心配しながらも暦を送り出す。ランガは「決勝で待ってる」と暦の勝利を信じて送り出した。
予想通り、愛抱夢は本気のスピードでは滑らずに、暴力を持ってして暦をボロボロに追い詰める。コーナーに差し掛かった時、「こんな時、ランガならどうしてた!」とランガのハイジャンプを思い出し、愛抱夢も想像していなかった崖からのショートカットを実行し、よろめきながらも何とか成功させる。その後は、愛抱夢にスピード勝負に持ち込ませないためにボロボロに殴られながらも敢えて愛抱夢に接触し、雨が降ることを予測していた暦は雨天用の車輪で勝負に出た。チェリーを敗北へと追いやったボードのフルスイングも見事にかわし、愛抱夢を転倒させることに成功。大きくリードし、勝利を確信するも、激怒した愛抱夢が猛スピードで追い上げを見せ、結果的には僅差だが愛抱夢の勝利で幕を閉じた。
12話
愛抱夢と決勝戦を戦うランガを心配しつつ、新しく作り直したボードをランガに託す。かつて1話でランガが初めてスケートボードを滑った時のことを思い出として話し、「勝てよ」という言葉とある約束を交わした。
ランガと愛抱夢のビーフ中は、MIYAやシャドウ達と共に勝負の行方を見守り、新しく作ったボードに"FUN"と暦が書いていたことでランガのゾーンからの脱却に貢献した。
最後はゴール地点までランガを迎えに行き、勢いのまま飛びついてくるランガを受け止めて称賛を送った。
エピローグでは決勝戦前に交わした約束の内容が明らかになり、叶わなかったランガとの決勝戦を2人で始める、というところで物語は幕を閉じる。
ネタ
暦の母・正恵の中の人と喜屋武家の長女・月日の中の人は、それぞれ畠中さんの母親と奥さんである。