落書き
らくがき
「落書き」とは、らくしょ・おとしがき(落書)から生じた言葉のことである。
概要
書くべきでないところに文字や絵などをいたずら書きすること。
また、その書いたもの。「塀に―する」(デジタル大辞泉)
由来
落書きは、和製漢語「落書(らくしょ)」を重箱読み(上の字を音で読み、下の字を訓で読むこと)したものである。
「落書(らくしょ)」は中世から近世にかけて、政治・社会や人物(権力者)などに対し、批判や社会風刺を述べた匿名の文書のことで、人目につきやすい場所に落として人に拾わせたため、この名がついた。
このような文書は「落とし文(おとしぶみ)」とも言われたが、漢語形「落書」の方が古くから見られる。
相手の家の壁や塀にも貼り付けられたことから、現在の「落書き」の意味に転じた。(語源由来辞典)
落書きの分類
大別して四種類。
- 文字(文章)や絵を徒に書き記す行為
- 何らかの悪ふざけないし悪意や害意をもって物品を汚損する悪戯
- またはそれらの行為によって記された文字や図表など
- 第三者にとって無価値の・もしくは損益を招く著作物
Pixivにおけるタグとしての使用
主に1と3。以下はその具体例。
- アナログで落書きしたものを撮影した画像。
- 筆の赴くまま、力を抜いて遊びで描いたもの。
- 習作。
- 描き手が完成品でないと判断したもの(未着色や下描き段階など)。
- 作者が「この絵は落書きのようなもの」として付与したもの。
基本的には作者によって付けられるタグであるため、閲覧者が落書きと呼ぶには不適切と指摘するタグもある(→落書き・・・だと・・・)。
閲覧者が付けた場合
侮辱と受け取られ得る。
歴史的落書き
古代ローマ・古代マヤの遺跡や民家にはもうすでに当時の市民による落書きがされていた事が判明しており、日本でも奈良時代には土器に人の顔を書いたり、笏の裏に役人が愚痴をこぼしていた。
くだらないものと一笑に付される一方で、当時の民衆の生活を知る史料となるほか、ダイイングメッセージや暗号、さらには社会風刺にも利用される。
関連タグ
類似タグ・表記揺れが多い。