落書き
らくがき
「落書き」とは、らくしょ・おとしがき(落書)から生じた言葉のこと。
概要
- 人のめいわくになる所に<書くこと/書いたもの>。「かべに落書きする」
- 軽い気持ちで<書くこと/書いたもの>。「メモ用紙に落書きする」
- へたな文章や絵。「ほんの落書きです」
《三省堂国語辞典第八版(2021年)より。第七版では、門や壁などのいたずら書きの意味のみが記載されていた。》
2023年に発売された三省堂現代新国語辞典第七版では、語義区分②として「SNSに公開したイラストなどの、謙遜した言い方。」の記述が追加された。
由来
落書きは、和製漢語「落書(らくしょ)」を重箱読み(上の字を音で読み、下の字を訓で読むこと)したものである。
「落書(らくしょ)」は中世 - 近世にかけて、政治・社会や人物(権力者)などに対し、批判や社会風刺を述べた匿名の文書のことで、人目に付きやすい場所に落として人に拾わせたため、この名がついた。
この様な文書は「落とし文(おとしぶみ)」ともいわれたが、漢語形「落書」の方が古くから見られる。
相手の家の壁や塀にも貼付けられたことから、現在の「落書き」の意味に転じた(語源由来辞典)。
落書きの分類
主に4種類に分けられる。
- 文字(文章)や絵を徒に書き記す行為
- 何らかの悪ふざけないし悪意や害意をもって物品を汚損する悪戯
- またはそれらの行為によって記された文字や図表など
- 第三者にとって無価値・若しくは損益を招く著作物
Pixivにおけるタグとしての使用
Pixivに投稿される作品としては、主に上記の1・3に該当する。以下はその具体例。
- アナログで落書きしたものを撮影した画像。
- 筆の赴くまま、力を抜いて遊びで描いたもの。
- 習作。
- 描き手が完成品でないと判断したもの(未着色や下描き段階など)。
- 作者が「この絵は落書きの様なもの」として付与したもの。
基本的には作者によって付けられるタグであるため、閲覧者が本タグを付けることは侮辱と受け取られるので注意。
また、クオリティが高い作品に作者自らタグを付けている場合、閲覧者から「[**[落書きってなんだっけ]]」「俺の知ってる落書きと違う」等のタグが付けられることがある。
歴史的落書き
古代ローマ・マヤの遺跡や民家にはもう既に当時の市民による落書きがされていたことが判明しており、日本でも奈良時代には土器に人の顔を書いたり、笏の裏に役人が愚痴をこぼしていた。
くだらないものと一笑に付される一方で、当時の民衆生活を知る史料となる他、ダイイングメッセージや暗号、さらには社会風刺にも利用される。
関連タグ
表記揺れ・類似タグが非常に多い。
- らくがき ラクガキ 超落書き 落描き 落書 楽描き 楽書き rkgk
- ラフ ラフ画 ラフスケッチ 下書き
- 殴り描き 適当 一発描き 早描き やっつけ やけくそ 息抜き
- 落書き詰め合わせ log ログ ログまとめ
- 文字 絵中絵 こどもの世界 ヘタウマ
- ざっくりクオリティ ざっくりクォリティ
- 雑絵 誰得
- 描いてもいいのよ 描かせていただきました 描いてみた
- 落書きって何だっけ 落書き・・・だと・・・
- scribble doodle idk 낙서 涂鸦
落書きに関する作品・キャラなど
- 激突!ラクガキングダムとほぼ四人の勇者(クレヨンしんちゃんの映画)
- しもんきん(ふたば☆ちゃんねるで生まれた謎の落書き)
- ドーブル(ポケットモンスター)
- どうせみんないなくなる(蒼穹のファフナー)
- ニセマリオ(スーパーマリオサンシャインに登場する悪役)
- らくがきこぞう(それいけ!アンパンマン)
- ラクガキスト(cosMo(暴走P)によるGUMIオリジナル曲)
- らくがきじゅう(ドラえもんのひみつ道具)
- らくがきっず(コナミによる対戦格闘ゲーム)