「麻雀と指一本…どう考えても麻雀の方が重い!!」
概要
初登場時は高校1年生。本名の漢字表記は「圭(けい)」。昼は高校生・夜は麻雀打ちという生活を送っている。また、裏世界では「氷のK」の異名を持ち、麻雀においては非凡な記憶力と、常に最善の行動を選択する冷静で理論的な打ち方で、相手を追い詰めるデジタル打法が持ち味。
元々他者に対して淡白な上、他者の破滅や暴力を目の当たりにしたり、自らがハンデを背負おうがお構いなしに冷静であっさりとしている。こうした雀風と性格から、裏世界の何でも屋・関に「氷」と形容されている。
自宅に異国の少女・アミナを飼っており、彼女に対しては優しく柔和な表情を見せる。これには、両親に殺された弟・孝(たかし)に姿を重ねている節がある。
また物語が進み、様々な人々に触れるにつれて「氷」のイメージは徐々に溶けており、初期のような超冷徹人間では必ずしもなくなっている。
特に幼馴染の桂木優や人情に厚いカズなど、自分に損得を超えて関心を持つ人間が窮地に追い込まれた時も、歳相応に血相を変えたり取り乱す場面も多い。
彼の本質は「氷」以上に、勝負の世界で生きるスリルへの渇望であり、それを作中でも何度も指摘されている。
来歴
幼少時代、孝を両親によって保険金目当てで事故を装って殺された。このことが、ケイの精神と人格形成に影響を与え、「良い子にしなければ殺される」という思いで必死に生き続けた。そのさなかで幼馴染の桂木優の父から麻雀を教わる。
中学時代、両親がいない間、暇潰しに始めたネット麻雀で「まっちゃん」を打ち負かし、彼にその強さを見込まれ「オフ会で賭け麻雀をしないか」という甘言に乗せられて、迎え役の高木の手引きによりまっちゃんの住むマンションに赴く。そこは裏世界で密輸された東南アジア系の幼女たちがまっちゃんたちによるDV被害を被り裏DVDの撮影場所として使っていた場所であることを知り恐々と麻雀を打つ破目になる。そのなかで後の「氷のK」としての能力が開花し、まっちゃんやその仲間によるタガログ語の通しを少女・アミナによる狂言で見破り、さらにスリカエのイカサマを見破り完全勝利を収める。その場に現れたマンションの統括者・関ひではるによりまっちゃんは粛清され、この現場から逃れたいがために、関に頼んで自分を助けたアミナを勝ち金の代わりに引き取る。また、この時関に自身の連絡先を携帯に登録され、「生活費とアミナを養うこと」を建前にスリルを求め、「裏レート」の雀荘に足を運ぶようになる。
高校生になってから、やがて代打ちを率いるヤクザ・高津則之との出会いを通して、途中右足の小指を失いつつも「一軍」の代打ちとしても活躍するようになる。
しかしケイを完全に支配しようとする高津と後に対立するようになり、一度は高津に敗北して支配下に置かれるも、ルーレット麻雀で死闘の末高津を死に至らしめ、裏麻雀の世界から足を洗うことになった。
その後は優・アミナと仲良く暮らしていたが、カズの窮地をきっかけに再び裏麻雀の世界に足を踏み入れることになる。