室町時代に念阿弥慈恩が開いた、日本兵法三大源流のうち最も古い剣術の流派。
『撃剣叢談』によると「念」は「一念をもって勝つことを主とする」ところからきているとされる。
剣術の他に鎖鎌、棒術、捕縛術なども包含していた。
開祖の念阿弥慈恩が鞍馬山で修行した事から、京八流の流れを汲むという説もある。
慈恩の実弟の赤松三首座が念流を相伝されて念首座流を開き、念流7世の友松偽庵に相伝された樋口定次が念流8世となり中興の祖となる(馬庭念流)。
慈恩に師事した中条長秀は中条家に伝わる刀法と念流を合わせ、中条流を創始した。