概要
室町時代初期の武士である中条長秀が開祖。
長秀は従五位下伊賀守・室町幕府評定衆を務めた名家の武士であるが、念流の開祖である念阿弥慈恩の高弟である「念流十四哲」ともよばれる高名な剣豪としても知られていた。
中条家が没落した後、流儀は富田勢源・景政父子の代で発展し冨田流として(但し冨田家は一貫して「中条流」と名乗っている)、冨田景政の孫弟子にあたる伊藤一刀斎が開祖の一刀流剣術として著名になっていく。
形の特徴としては太刀としてはギリギリの刀身である2尺(約60cm)のもので戦うことに主眼が置かれ、剣以外にも槍や長刀術が伝わった。