概要
日本における刀剣類を用いた武術。
刀術という名称もあるが、『本朝武藝小傳』など極少数の江戸時代の文献に使用されている程度で定着はしなかった。
世界各国の剣術・刀術を比較すると、刃長60cm以上の刀を両手で持ち、互いに盾を用いずに戦うという形式は珍しく、中世にドイツやイタリアの両手剣による剣術が挙げられる程度である。
また、日本ではこの手の「古式武術」の多くの流派が現代に至るまで伝承されている。
古墳時代に東国で生まれたとされる関東七流や、平安時代末期に鬼一法眼が源義経に伝えた京八流などが文献に名前が残る最古の流派とされるが半ば伝説的であり、実在していたのか、実在していたとしてどの様なものであったか等は不明である。
現代まで伝わる多くの剣術流派の祖としては、室町時代初期に念阿弥慈恩が念流を、中期に飯篠家直が天真正伝香取神道流を、愛洲久忠(愛洲移香斎)が陰流を興し、これらは兵法三大源流と呼ばれている。
主な流派
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