概要
作品は割り当てられたページ数や時間にあわせてまとまるよう作られるものだが、これらが表現したい話に収まらない場合も多々あるが逆に余ってしまう場合もある。
この余った場合を尺余りと呼ぶ。
普通は尺にあわせるように演出などを工夫するものなのであまり発生しないはずだが、この調整がいい加減だといかにもとってつけたようなストーリー上あまり必要のないシーンが入ったりする。
アニメ製作に限って言えば、大抵のアニメは視聴者側に尺余りの様に見えたとしても実際は演出意図等の場合が殆どであると思われる。
何故ならばTVアニメの30分という枠は起承転結を収めるにはあまりに短く、現場の人間はその限られた中で見せたい絵を作る為に四苦八苦しコンテの段階でストップウォッチ片手にカット単位で秒数を測り、カッティング工程でまたカット単位で尺を伸ばしたり短くしたりと緻密な編集作業を行う。余るどころか足りないのである。その為スタッフ側の内部事情吐露などない限りは、安易に尺余り認定をしない方がいいだろう。