尺余り
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しゃくあまり
尺余りとは、作品に割り当てられた時間が余ることである。
あらかじめ予定された放映時間を尺と呼ぶが、用意した内容が尺に対して少なく、時間が余ってしまうことを言う。
普通は尺にあわせるように演出などを工夫するものなのであまり発生しないはずだが、この調整がいい加減だと、いかにもとってつけたようなストーリー上あまり必要のないシーンが入ったりする。
アニメ制作に関して言えば、いかにも尺余りのように見えたとしても、実際は意図的な演出であると思われる。TVアニメの30分という枠はCMの時間を確保しなければならないので、事実上24分程度である。さらにOPとEDに1分30秒ずつ削られ、導入部や次回予告、アイキャッチの時間を考慮すると、本編はAパートとBパート合計20分程度しかない。これは起承転結を収めるにはあまりにも短く、余るどころか足りないのが普通である。現場の人間は、その限られた時間の中に脚本の内容を納めつつ見せたい絵を作るために緻密なレイアウトを組み、絵コンテの段階でストップウォッチ片手にカット単位で秒数を測り、CMが本編にかからないように割り振るなど、尺におさめるために四苦八苦するものである。スタッフ側の内部事情の暴露などがない限りは、安易に尺余り認定をしない方がいいだろう。
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