CV:冬馬由美
概要
第33話「時の彼方の料理」の登場キャラ。
かつて陽泉酒家の料理長として名を馳せた伝説の大料理人・カユウの孫娘。
カユウが雲南に帰郷後に開いた『曲青(チューチン)菜館』の後を継ぎ、料理長を務める。
シロウから「おっぱい女」とまで言われる巨乳の美女。
カユウはかつて、伝説のおこげ料理「開華鍋粑(カイホウグオバー)」を開発。その味は広州市民を仰天させ、雲南に帰郷後も他県にまで聞こえる人気を博したという。
しかし、カユウはその製法を一切秘密にしたまま30年前に他界。残されたのは用途不明の調理用具一式のみであった。
そんな中、雲南の総督閣下レンが、就任十周年記念に「思い出の料理であるカユウのおこげ料理を食べたい」と曲青菜館に予約を入れてきた。アンリは特級厨師の資格を持つマオに調理器具の使い方を解明し、伝説のおこげ料理を再現して欲しいと依頼する。
……だが、実はマオに一切の期待など寄せておらず、「特級厨師でも再現不可能」と総督閣下に納得させ、マオを身代わりにするのが目的だった(シロウは『自分の代わりにマオ兄に恥かかせようとしてるだけなんだよ』と見抜いていた)。
しかし、シロウの悪ふざけを切っ掛けに、マオは見事に『開華鍋粑』の復活に成功させる。
そして、マオの起こした奇跡とレン総督の過去の話に、アンリは「店を受け継いでから何かと祖父に比べられた事に嫌気が刺していた(要約)」と本音を吐露した後、「これからは心を入れ換えて料理に打ち込む」と応えた。
そして、マオに感謝の印を送った。
カユウについて
先述の通り、カユウは伝説の大料理人であったが、雲南総督閣下レンは彼を「高齢でありながら青年の様に熱い人」と語っている。
レンが二十歳の頃、科挙(中国で1300年近くに渡って行われていた、国のお偉いさんになる為の試験)に失敗し絶望の淵に立たされていた時、カユウに出会い、食べたのがこの「開華鍋粑」だった。
当時80歳を迎えていたカユウは「心に熱い想いを滾らせていれば誰の手を借りずとも爆ぜる時が来る」「儂は人生まだまだこれから、もっともっと人を楽しませる料理を作らにゃ死に切れん」と熱く諭し、励まされたレンは泣きながら料理を頬張ったと言う。