鍋奉行
ひとりいるとじつはけっこうありがたい
鍋奉行とは、程度によっては最高に頼りになる存在である。
どういう人?
ざっくり言うと、「鍋料理に対して一家言あり、並々ならぬ情熱を傾ける人」と言う解釈で間違いない。
様々な具材を同時に調理しつつ食べごろを狙うのは意外と難しく、ピックアップしてみたらちょっと早かったor煮過ぎてたなんて言うのはPixivユーザーでも極めてポピュラーなあるあるでは無いかと思う。
そんな時、鍋奉行が一人いればそう言った事は回避でき、おいしい鍋をより美味しく頂ける。
ただし
過ぎたるはなお及ばざるが如しとも言うべきか、時として極めてうっとおしい存在である事も事実。
何しろ鍋奉行にはそれぞれの具材にそれぞれの食べごろサインを持っており、自分の食べごろサインを見逃されたりすると激怒する人も少なくない。
そして何より恐ろしいのは、そんな人間が2人以上その場にそろった時である。
鍋奉行と鍋奉行による、こだわりとこだわりのぶつかり合い。そのせいで楽しいはずの鍋タイムが一転、殺伐とした修羅場と化す。
最後に
鍋に限らず、こだわりを持つことやより良くしようとすることは悪いことではない。だがそれをあえて言わない、行わないこともまた選択肢のひとつ。
無論、他人を負かして自分の思い通りにするなど論外である。