概要
魔王レオン=クロムウェルに使役された炎の上位精霊。
シズを依代としようとしたが失敗し、それ以降はシズに力を制御され封印されていた。
リムルがシズと対面した後、シズのイフリートを押さえる力が限界を迎え暴走した状態で現れた。
なろう版では23話、書籍では1巻、漫画では2巻、アニメでは7話にて初登場。
しかし、リムルに熱変動耐性があったが為あえなく敗北。その後、捕食者で取り込まれた。
なろう版ではここで消滅しこれ以降の出番はない。
だが、漫画『転生したらスライムだった件』の書き下ろし小説『ヴェルドラのスライム観察日記』(以降ヴェルドラ日記)にて、意外な変貌を見せている。
プロフィール
出演作品 | [[転生したらスライムだった件] |
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名前 | 炎の巨人「イフリート」 |
種族 | 炎の上位精霊 |
一人称 | 私 |
CV | 八代拓 |
人物
使役されていた頃は自我と呼べるものはなく、炎の精霊特有の破壊衝動で動く存在であった。
しかし、ヴェルドラ日記では真面目で目上の人に対する対応もできるしっかり者となっている。考え方が固く、ヴェルドラから頭が固すぎると指摘されることもしばしば。苦労人の一面も垣間見える。
常に敬語で喋っておりヴェルドラや大賢者にも同様に敬語を使っている。
ヴェルドラ日記にて
「私のせいにしないで欲しい、暴風竜様……」
リムルに捕食されてそのまま隔離、消滅するはずだったイフリートはヴェルドラにより同じ空間に呼び寄せられていた。
リムルと対峙していた時の無機質な印象とは打って変わり、ヴェルドラ日記ではヴェルドラに振り回されながらもリムル達の同行を観察し成長するイフリートが見られる。
リムルの胃袋内でヴェルドラの相手や外の様子を見ていく内に徐々に自我が出来てきており、最初に教えられた将棋が趣味になったり、古今東西の戦術書を読み込んだりと色々と成長している。
序盤はヴェルドラに礼儀正しかったイフリートだが巻を追うごとにヴェルドラの話に「そうですかーー」と棒読み返事をしたり、時にはヴェルドラに疑いがかかった際には私は関係ないので、と他人行儀に接したりなどなど意外に辛辣なのが魅力的。
ヴェルドラはその辛辣さもイフリートの自我が固まってきた証拠だと気分を良くし 、イフリートをリムルに次ぐ第二の「友達」に認定した。
他にも様々な話題がある。
・おっぱいについての話をヴェルドラとするイフリート
・大賢者による「イフリート育成計画」が実行されるイフリート
・召喚されたがどうやって胃袋から出るのか分からないイフリート
・足ツボマッサージが出来るイフリート
・ラファエルには逆らってはいけないと核に刻んでいるイフリート
書ききれない程に面白い話が沢山あるので、漫画の巻末小説は絶対に読んだ方がいい。
シズとの事に関して
シズとイフリートは、己のあり方の違いで致命的に相性が悪かった。
イフリートは元の使役者である魔王を崇拝していたが、その魔王をシズは恨みを抱いていた。
シズは幼い頃にこちらの世界に召喚された為、本来であれば召喚の際に与えられる膨大なエネルギーに徐々に体を蝕まれ死ぬ運命であったが、イフリートを宿したお陰でそのエネルギーを完璧に制御することができ存命していた。
死ぬ運命だった伊沢静江は、幸も不幸も召喚された魔王に、炎の化身に命を救われる結果となったのだ。
閑話として放送された「閑話:ヴェルドラ日記」では、
「私は、魔王レオンを崇拝してました。故に、あの女とは相性が良くなかった。ですが、運命に翻弄された可哀想な女だったと思います。」
そして、巻末ヴェルドラ日記では本人がシズとの分かり合えない原因を語っている。
「私はかつて、井沢静江の友である、ピリノという少女を殺してしまいました。当時の私は薄い自我しか持たず、敵意に反応して行動するだけの存在だったのですが、それでも、それは私が犯した罪だったのです。そしてそれこそが、私とシズが心を通わせる事が出来ない要因でした……」
「ハハハ、今更ですね。私も、死とは自然の摂理だと割り切っていたが為に、シズの悲しみに気付けなかった。シズが私の罪を自分のものと考え、その贖罪に心を痛めていたなどと……ヴェルドラ様と一緒にリムル様の観察をしていなければ、何百年かかっても理解出来なかったでしょう」
イフリートは、ちゃんと話し合っていればシズと分かり合えたかもしれない。しかしそれが不可能となることを己はしてしまったのだと強い後悔を顕にしている。
コラボ作品やスピンオフ作品にて
転スラのゲームコラボにはイフリートが敵として登場することも多く、現在登場が確認できている作品は以下の通りである。
・ポコロンダンジョンズ
・七つの大罪グランドクロス
・クラッシュフィーバー
・エレメンタルストーリー
・シノアリス
・ラストクラウディア
ゲーム以外のコラボではSUUM〇とのコラボでヴェルドラとイフリートの特別動画が公開されたり、ど〇兵衛との特別映像にて卵の黄身となったリムルをは瞳に移すイフリートがいる。
スピンオフ作品は「転スラ日記」にのみ登場している。
転スラ日記ではリムル達のほのぼのとした日常を胃袋内からLIVE形式出みているヴェルドラとイフリートが稀に描かれている。
最初からイフリートが辛辣でヴェルドラが我にプレゼントをくれるなら何にする?という質問に「勤勉さ、ですかね」と返すほど。
イフリートが服を着ることもあり、エプロンや割烹着、腕部分をちぎった柔道着などを着ている。
ハロウィン回では何故かヴェルドラとイフリートの仮装した男女のカップルらしきモブがいる。ちなみにイフリートの方が女性でノースリーブニットを着ている。実質的な女体化である。(?)
その後⚠️ネタバレ注意
ここからは書籍版転生したらスライムだった件のネタバレが多く含まれます。
ヴェルドラが復活してイフリートはそのまま胃袋内に取り残されたが、書籍11巻にてリムルの協力の元復活を果たす。
ヴェルドラが「助手が欲しい」と言い出し、そこでヴェルドラは初めてイフリートの話をリムルに説明して、イフリートに肉体を与えることを提案した。
最初はシズさんやレオンとのこともあり渋っていたリムルだが、同時期に進めていた「魔導列車」の運用にイフリートが召喚するサラマンダーを使用しているという話から今後のことを考えイフリートの復活を許可した。
イフリートの受肉にはカリブディスの魔核の抜け殻と、依代には竜気魔銅(ドラゴンタイト)というヴェルドラの魔素を過剰なまでに溜め込んだ魔銅の骨格を使用した。
「黒銀色に色に変化していた骨格に、みるみる内に筋肉が付き血が通う。それらを守る皮膚の色は、ヴェルドラと同様に褐色だ。」
「長く伸びたうねるような髪は、艶のある黒をベースとして、燃え盛る炎のような赤が彩りを添えている。」で
「そして、その瞳の色は金。竜のような瞳孔は、深紅に輝いていた。」
「──って、どう見ても女性。それも、かなりの美女である。」
とんでもない事に、イフリートは男性ではなく女性として受肉したのである。
脇、ヘソ、うち太ももが丸見えという格好をしていて様々な女性を見てきたリムルでさえ「そんな大きな胸、なかったよね?」「とんでもない色気を放っているのである。」と感じている為、かなり際どい格好なのだろう。
そんな様子を他所に最初の印象と全く変わった姿のイフリートに跪かれ、感謝の言葉を述べられた。
女性となった原因だが、魔核として使用したカリブディスが女性型だった為にそのように変化したと本人が語っている。
しかし、このイフリートが女性になる話はヴェルドラ日記で伏線が貼られており、完全にヴェルドラのせいである。
そこから胃袋内での話、シズへの後悔、レオンについての話をした後にリムルはヴェルドラの助手となることを認め、イフリートを受け入れる事とした。
その後ヴェルドラはイフリートに名付けを行う為にリムルに名付けのエネルギー調整をリムルに依頼。
「イフリートよ、貴様は今日より”カリス”と名乗るが良い!!」
これによりイフリートは「カリス」となり、魔素が増大。魔王級の魔素量となりカリオンやフレイを上回るものとなった。
そして種族も炎の上位精霊から『炎の精魔霊王(フレイムロード)』と進化した。
そしてここでまた変化したのが、名付けにより髪の比重はそのままに元の男性の姿へと戻ったのだ。
これは名付け中にイフリートが元の姿に戻りたいと強く願った為に影響を与えたものだという。
ヴェルドラは不貞腐れたがカリスによると女に戻ることも可能な様だ。
こうしてカリスはヴェルドラの助手、元いお目付け役としてリムルの物語に再登場したのだ。
出演作品 | [[転生したらスライムだった件] |
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名前 | 炎の巨人「イフリート」→カリス |
種族 | 炎の上位精霊→炎の精魔霊王(フレイムロード) |
一人称 | 私 |
CV | 八代拓 |