1 脳内麻薬と呼ばれるエンドルフィン、興奮状態をもたらすアドレナリン、多幸感が得られ脳の働きを活性化するドーパミンなどを指す。
実際にそれらの物質が分泌されているか定かでなくとも、大きな達成感や恍惚を覚えた際などに比喩表現として使用する。
【例】
「―が出た」「―ブシャー」「―どばどば」
2 「脳味噌」と同じく脳の俗称。
【例】
「―はお猿とスレスレの1000グラム程度だけど」・・・映画「恋のつむじ風」1969年
「早朝より晩夜まで、幾日間炎天に―を煮られて」・・・泉鏡花「金時計」1893年
3 膠(にかわ、ゼラチン)を煮沸溶解した液体。
【例】
「―は操め脳一斤に対し、水一升にて煮沸溶解し、この―に對し、油煙は二百五十奴を適度とするなり。」・・・化学工業発行所「実験化学工業第2巻」1921年