概要
フリージス家の長女。
初登場時は小説『悪ノ娘:緑のヴィーゲンリート』からで、この頃は9歳でまだ幼い少女だった。
キールから溺愛されており、
ルシフェン王朝健在時は「リリアンヌは小さい子供でも容赦しない」という噂が出回っていたこともあり、キールがルシフェニアのパーティに赴く際は行かせないようにしていたほど。
クラリスにとても懐いており、自分が作った話を読み聞かせていた。
緑狩り令でルシフェニアの兵士達がエルフェゴート国への侵攻を開始したためキールの生まれ故郷であるマーロン国に避難することになり、以降そこで暮らすことになる。
ルシフェニア革命から五年後……(悪ノ娘:赤のプラエルディウム)
親との相談もせず家を飛び出して五年前の革命の真相を探るため一人旅をし始める。
この頃は14歳になり、小説家としての才能を存分に発揮してからは多くのファンを獲得している。
ベルゼニア帝国にあるバニカ=コンチータの生誕地ルコルベニに訪れた際、大人びたグーミリアと再会し、彼女を通じて革命の英雄として有名になっていたジェルメイヌに会い、革命の詳しい情報を探ろうとしたがこれを断られた。
しかしそのまま引き下がらず彼女から話す気になるまで帝国内に居座るようになる。
ネイの差し金でシャルテットと共に屍兵に遭遇することになり、世界には自分が知らない何かがあると感じ取り、ここから革命の真相調査に本格的になる。
旧ルシフェニア王国でカイルにも会うが、グーミリアから彼が悪魔に取り憑かれていると教えられ、ジェルメイヌも用心棒として加え千年樹の森で悪魔払いを行おうとしたが悪魔の浸食が進みすぎたことで凶暴化したカイルに襲われかけ絶体絶命間近になるが、エルドとミカエラの会話を偶然聞き、その後からミカエラの歌が聞こえたことでカイルに憑いていた悪魔が取り除かれ、元に戻った様子を見て彼女に助けられたことを知る。
最終章にあたる『悪ノ娘:青のプレファッチオ』にてマーロン国に帰国するがそこでも屍兵が発生し、事態が混乱としていくなか己の無力さを痛感し、無理にでも戦いに加わろうとしたがそれをカイルに諭される。
このことから自分にしか出来ないことをしようと決め、歴史の編纂者となることを誓う。
しかし母親のミキナが隠し事をしていることに勘づき、彼女の後を追ってエルド修道院がある浜辺にたどり着くが、魔道師アビスI.R憑かれたミキナから五年前の革命はプリム王妃とアビスに命令されて自分も関わっていたこと、過去に強欲の悪魔と知らずに契約し大きな罪を犯してしまったことを知り、アビスに殺される状況に覚悟を決めるもアレンやサーバンツとなったネイの介入、ジェルメイヌの奮起によって事なきを得た。
その後はカイルと共に旅をすることになり、彼とは婚姻関係にはならなかったが自分の幸せをやっと掴んだカイルを見守るようになる。
彼女の作品
小説家として活躍し始めた彼女は今までの歴史にあったことを元に話を書き、それは「フリージス童話」として多くの人々に愛読されるようになった。
またフリージス童話などの彼女が著した作品は後世で高値で取引されるようになり、あまりの希少性から闇市場で売られるほどにもなる。
フリージス童話
- あくのむすめ
- いつきのおとめ
- 公爵と四人の女
それ以外のお話
- ヘビとカエルのおはなし
- プラトーの花
など。
その他にも東方にある蛇国の話を童話にしたものがあるらしい。