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スーパーアドベンチャーゲーム(ゲームブック)の編集履歴

2022-02-12 20:15:17 バージョン

スーパーアドベンチャーゲーム(ゲームブック)

すーぱーあどべんちゃーげーむ

1985年から92年頃にかけて発売していた、ゲームブックのシリーズ。

概要

「スーパーアドベンチャーゲーム」とは、東京創元社の創元推理文庫が、1985~1992年頃まで刊行していた、ゲームブックのレーベルである。略称は「SAGB」。

正確には、ゲームブックだけでなく、TRPGのルールブックも刊行している。


当時は社会思想社・教養文庫から出ていた「ファイティングファンタジー」シリーズが大人気で、本シリーズもそれを狙い、初期には海外作品の翻訳版である「ソーサリー」四部作を発刊した。


「ソーサリー」は「ファイティングファンタジー」を手掛けたスティーブ・ジャクソンの著作だけあり、その出来も良く、人気を博す。

この成功に続かんと、本レーベルのオリジナル作品として、日本人作家の作品、および、ファイティングファンタジー以外の海外作品の翻訳を観光。社会思想社の作品群と人気を二分するようになる。

当時におけるゲームブック市場におけるラインナップの充実と、作家の活躍できる場を確保することに一役買った。


「ソーサリー」の後には、SF小説や映画、コンピュータ・ゲームをモチーフ(原案)としてゲームブック化した作品も刊行していた。似たような事は他社でも行われていたが、本レーベルにおいては「原作・原案作品の知名度に寄りかからず、ゲームブックとしての魅力を追求」という姿勢がとられており、原作を知らずともゲームブックとして楽しめる、髙い完成度を有したものになっている。


また、日本人作家のゲームブックコンテストも三度行われ、日本独自の作品ラインナップが充実するようになる。入賞した作品は本レーベルから刊行され、シリーズ化したものもある。


アドベンチャラーズ・イン

本文庫のペーパーとして創刊されたもの。

1986年以降の各ゲームブックにアドベンチャーシートと共に、B4判八つ折りで挟み込まれている。文庫サイズの特大号が2度刊行された。

刊行予定作品のインフォメーションと、読者からの感想やイラストなどのお便りコーナーといった交流の場として機能していた。、

他に、読者から募集された「契約ライター」(2度企画された)の連載コラム、編集部が紹介するゲームブック同人誌「ファンジン・パトロール」、サークルの案内などが掲載されていた。


刊行作品

「ファイティングファンタジー」シリーズの作家にして立役者、スティーブ・ジャクソン著作の四部作。詳細は当該項目を参照。

  • ファイティング・ファンタジー

同じく、スティーブ・ジャクソンの著作。しかしゲームブックのシリーズではなく、TRPGのルールブックである。

ルールブック及びシナリオが二本収録されており、これ一冊があれば人数を集め、TRPGをすぐに楽しむ事が出来る。

※ちなみに、タイトルが同じために紛らわしいが、ゲームブックでもなければ、ファイティングファンタジーシリーズとも直接的な関連はない(世界観と著者は同じだが)。

原作付きの作品

  • バック・トゥ・ザ・フューチャー

―デュマレスト・ゲームブック

E・C・タブのSF小説『デュマレスト・サーガ』を原作としたゲームブック。

―ゼビウス

  • ドルアーガの塔
  • ドラゴンバスター
  • ワルキューレの冒険
  • カイの冒険
  • クトゥルー・ゲームブック
  • スーパー・ブラックオニキス

コンテスト入選作

  • 紅蓮の騎士シリーズ
  • 魔界物語シリーズ
  • 宮原弥寿子作品

日本人作家の作品

  • ネバーランドシリーズ
  • ウルフヘッドの冒険
  • 展覧会の絵
  • パンタクル
  • ドラゴンソング・レジェンド

ユニコーン・ゲームブック

レジェンド世界シリーズ

  • ゴールデン・ドラゴン・ファンタジィ
  • ドラゴン・ウォーリアーズ
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