SUNNY(OMORI)
さにー
概要
とある事件で心を壊し、4年もの間自宅に閉じこもっていた少年。
『OMORI』という作品は彼を含めた少年少女達がトラウマからの再生するまでを描いた物語である。
オモリを生み出した主人格でもあり、物語の8割ほどは彼が現実からから逃避するために形成した精神世界を舞台に進行し、合間に挟まれる現実世界は彼を操作して進行する。
ちなみに、『サニー(SUNNY)』という名前はデフォルトネームであり、実際はプレイヤーの手で別の名前に変更できる。
プロフィール
年齢 | 16歳 |
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生年月日 | 7月20日(かに座) |
イメージフラワー | 白いチューリップ |
容姿
夢の世界の主人公であり、自らの分身であるオモリより少しだけ背が高く、顔もやや細い。
それでも背丈は高身長であるヒロはもちろん、オーブリーとケルに抜かれており、4人の中では最小、バジルよりもほんの少しだけ背が高い程度である。
おまけに引きこもっていた影響か、4年前よりも痩せ、肌も少々青ざめて、やや不健康に見える。
服装は白いワイシャツの上に黒ベスト、カーキ色のショーツ、白ソックスと黒い靴といった身なりの良い正装姿で、その佇まいからも育ちの良さが感じられる。
別人格であるオモリと同じように、無口で生気を感じられないが、全く無感情というわけでもなく、ケルほど過剰ではないが人並みの感性があったことが4年前の写真からも読み取れる。
人物像
おっとりして物静かな少年。
非常に内気な恥ずかしがり屋で、激しい感情を表に出すことはめったになく、仲間との会話でも積極的に前に出ず受けに回ることがほとんどだが、どんな愚痴でも穏やかに聞き入れてくれるおおらかで素朴な人物だったことが窺える。
また、裕福な家庭の生まれで育ちが良いためか大変聡明で感受性が強く、時おり妄想の世界に浸る癖がある。
大好きな姉に似て、自分に厳しい完璧主義者的な一面があり、犯した失敗を必要以上に責めてしまう悪癖の持ち主で、最年少で背も低い末っ子ということもあって姉をはじめとした仲間達に庇護されることに若干の申し訳なさを感じてもいた。
それだけに姉の死に誰よりも深いトラウマを抱えており、精神的にも危うく、現実と夢の境が曖昧になりつつある。
感情表現も麻痺してしまっており、現実世界の『感情バトル』でもサニーだけが“にこにこ状態”になれない。
早速、『笑いたくても笑えない』状態にあるのだろう。
4年もの間世界とのつながりを断ち切って自宅にひきこもる生活を送る中でいつしか自分の痛みと苦しみを全て引き受けてくれるもう一人の自分としてオモリを生み出し、自らの分身である彼を通じて精神世界を探索、今まで目を背けていた「真実」に今一度向き合うことになる。
対人関係(ややネタバレ注意)
ケル
親友の一人。
性格も趣味も全く正反対だが、家がすぐ近くにある隣人で、姉と兄に愛される「弟」同士、なおかつ物心ついた頃から一緒に遊んでいた幼馴染みということもあってか、非常に仲が良く、4年ぶりに自宅を訪れた彼に強く手を引かれたのがきっかけで一度は拒絶した外の世界に歩み出す。
オーブリー
親友の一人。
密かに恋心を寄せていた相手。
マリの死をきっかけにすれ違い、一度は彼女に容赦のない言葉を投げかけられるも、ヒロのとりなしで彼女と和解した後はもう一度お互いの心に向き合い、引っ越した先でもうまくやっていけること、そして「しあわせになれるといいね」と強く激励された。
余談
- 当初はオモリと同様、主人公の性別を選択できるように制作されており、その名残はコンセプトアートに残るままであるが、その姿は髪がおさげ、下がスカートになっているところ以外はほぼ男性版と変わっていない。
- ちなみに女性化した姿はゲーム内でも、あるルートで手に入るアイテムを使えば見ることができる。
- ゲーム中では終始しゃべらないと思いきや、ピザ配達のバイトではやたらでかい声を出している模様。死んだ魚のような目で大声を出すとは、まるでどこぞの侍である。
- サニーの誕生日は7月20日(720)だが、ゲーム内では「7201969」というもっと具体的な数字が登場する。1969年7月20日は人類が初めて月面に着陸した日であり、ケルがイセカイ(OTHER WORLD)で旗を立てたときのセリフも、元ネタはアームストロング船長のセリフである。他にもちょくちょく宇宙ネタは精神世界に散りばめられている。
関連タグ
OMORI(キャラクター) MARI(OMORI) AUBREY(OMORI) KEL(OMORI) HERO(OMORI) BASIL(OMORI)
窓付き:同じようにナイフを使い夢世界を探索する先輩主人公。おそらくモチーフ。
仙水忍:同じく自分の苦しみを代行する別人格を作り出したキャラクター繋がり