概要
漫画『怪獣8号』の登場人物。
日本防衛隊の第三部隊副隊長で、亜白ミナの部下。
主に作戦の説明やサポート、訓練教官を担当する。
人物像
キノコ頭に糸目、関西弁で喋り笑い上戸と朗らかで軽い性格。第三部隊員にとっては上司であると同時にムードメーカーでもある。
やはりというか、本気を出すと糸目が見開かれ鋭い目つきが現れる。
隊員としての戦闘力も高く、刃物が苦手なミナに変わり刀による接近戦が得意。バトルスーツの最大解放戦力はミナに次ぐ92%を記録しており、その剣さばきは日比野カフカも「人間の動きじゃねえ」と評したほど。
また寡黙なミナの表情を読み取ったり、カフカの潜在能力を見抜いて入隊試験に落ちた彼を自分の下で修業する特別隊員として入隊させるなど人を見る目は確か。
過去に父親や上司から「今の時代刀は向かない」と散々言われ続けたせいか、直接戦闘以外に貢献の道を見出すカフカを真摯に評価している。
これらの事から、カフカは彼に深い恩義を感じている。
専用武器
■SW-2033
接近戦が得意という個性を活かすためか二振りの刀を所有している。刀身は通常の刀よりも多少短め。柄は忍者刀がモチーフとなっている。
素材として使われた怪獣の力か、見えない刃を放つことが可能。
活躍
カフカが防衛隊選抜試験を受けた際、ミナに対し受験生に関する書類を提出した場面が初登場。選考委員長として試験を見届けるが、試験中に起きた怪獣の奇怪な復活と同時刻にバイタルが消失したカフカに違和感を覚えた結果、正体を突き止めるべく本来であれば失格であるカフカを引き取る。
カフカ等の初任務の際には監督役として同行するが、現場に現れた怪獣八号=カフカと戦闘。スーツと専用武器によりカフカを追い詰めるが、惜しくも取り逃す。その後は人語を解する九号及び八号の捜索に乗り出す。
徐々にカフカとも親交を深め、彼に対する違和感が薄れてきた頃、ミナの不在時に怪獣十号が基地を襲撃。単独で十号と戦い一時は追い詰めるものの、戦闘の最中に進化を遂げた十号に苦戦。スーツの解放時も限界を迎え、再起不能寸前にまで追い詰められるが駆けつけたミナの援護により一命を取り留める。
ミナと十号の戦闘時にはキコルと共に援護にあたるが、十号が放った余獣爆弾により基地全体が破壊される寸前、八号へと変身したカフカによって救われる。基地の襲撃後は核を損傷しながらも生きながらえていた十号を捕らえ情報を手に入れようとするが、保科を気に入った十号から情報提供の見返りとして自らを保科の専用武器に改造し、共に戦うことを求められる。加えて自身が心の底では強者との戦いを楽しんでいることを十号に見透かされ、本質を看破される。
十号を専用武器とすることに迷いを抱くものの、他の情報源が期待できないことから承諾するが、あくまで十号に使われるのではなく自分が使役する側であるとし、互いに不敵な笑みを交わし、ここに契約は成立した。