概要
外界から隠された『壺村』を故郷とする生きた壺の一族、狭間の地のあらゆる土地に住み着いている。
黄金樹の刻印がなされた蓋を嵌めた甕で、耳には手が、底には足がついており、動ける上に話すこともできる。成長と共に体も大きくなり、建造物に匹敵する大きさになる者もいる。
戦士の壺の中には死体の肉片を集めた赤黒い液体が詰められており、壺人の能力は中に詰める死体の元となる人物に依存し、元が優れた戦士であればある程に強くなるという性質がある。人の血肉を生の源としているが、油が詰まった壺人もいるらしい。
死んだ彼らの破片は禁呪の力を秘めるとされ、中身を狙う『密猟者』と言われる詳細不明の集団と、長らく対立しているようである。その他『調香師』との関係も示唆されている。
壺たちは皆基本的に敵意はなく善良であり、戦いになるのはその場所で何かを守っているためである。
該当するキャラクター
小壺
壺村にいる小さな壺人。主人公に壺師になってほしいと頼む。
戦士の壺、鉄拳アレキサンダー
『戦士の壺』を名乗る壺村出身の壺人。小壺からは「アレキサンダーおじちゃん」と呼ばれている。
英雄を目指すため故郷を離れ旅をしており、各地で己を鍛え高みを目指し強さを尊ぶ快活な人物。孤高の戦士たる振る舞いはするものの、少々抜けている部分がある。
壺村を旅立つ際に「故郷は遠くから偲ぶもの」として2度と戻らないことを心に決め、「戦士は孤独なもの」という考えから子壺からの同行を断った。
旅の道中で男から壺の中身になりたいと懇願された際は「中身にはまだ早い。だが励めばいつかお前を迎えに行く」と言い残している。
ケイリッドにある赤獅子城で開催される戦祭りを目指す道中、リムグレイブ聖人橋の南の崖上で穴に嵌ってしまい動けなくなっていた所を主人公に救出してもらうこととなる。
救出後は足止めを食らいつつゲール坑道を経由し、赤獅子城でのラダーン討伐に参加。勇んで立ち向かうも、一撃で返り討ちに遭い、中身がこぼれ全身にヒビを残す結果となった。自分の実力に落胆しながらもその戦場に残る戦士やラダーンの肉片を集めていた。
祭りが終わった後、故郷の様子が気になり崖上から覗こうとした拍子にまたもや穴に深く嵌まり、これまた主人公に助けられることとなった。
この事件で「英雄たるもの、郷愁は捨てるべき」と感じ、自らに焼きを入れるため火山地帯に向かうも、自らが求めた熱さではなかったため東の地で火の巨人に挑み、その業火で焼かれようと考える。
主人公と共に火の巨人に挑んだ後、ファルム・アズラの地に赴き、そこで出会った主人公に最後の願いをすることとなる。
余談
・彼らは中身を得る為に人を襲うような真似はしない。
語られることによれば壺人達は皆善良であるらしい。それは彼、アレキサンダーと関わった褪せ人ならば皆首肯するだろう。二、三回関わっただけの褪せ人に、手作りの親愛の証をわざわざを手渡して来るのは彼らぐらいだけである。