概要
『升庵外集』の説における、龍が生んだ9匹の子供たちである竜生九子の1匹。
中国語ではプーラオ(Pulao)と呼ぶ。
『升庵外集』によれば3番目の子供とされ、その容姿は龍に似ており、海岸に棲んでいるといわれ、吼える事を好むとされる。
この様な性格から、その姿を梵鐘などの釣鐘の紐の飾りとして、この鐘が良く響くようにとの意味を込めて飾り付けられたという。
ちなみに鐘に彫られた蒲牢が、鐘の音を大きく響かせてくれるのを手伝ってくれるともいわれている。
なお、蒲牢が吼えているのは鯨を襲っている時だといわれているが、逆の説では蒲牢の方が鯨を恐れており、鯨も蒲牢を見つけると攻撃をし始め、この時に襲われた蒲牢が警告の為に吼えているともいわれている。
また別の説では、蒲牢に襲われていると鯨が吼え声を上げており、その様子を蒲牢が好んでいるともいわれている。