概要
ダイポプとは、「ダイの大冒険」に登場するキャラクター、ダイ×ポップのBLCP(腐向けカップリング)のことである。
▫️ダイ12歳、ポップ15歳の年下攻めCP。
▫️ダイの大冒険はポップの大冒険でもあり、ダイの辿った軌跡はそのままポップも辿った軌跡であるためダイのいける場所ならポップは魔法でどこへでも飛んで行くことが出来る。
序盤
後継者育成活動をしていた先代勇者のアバンがレオナ姫からの要請でダイに修行を付けるべくデルムリン島に来訪した際、アバンの元で先に魔法使いの修行中だったポップも一緒に連れてきたのが出会い。
共に修行を始めたものの、ハドラーの急襲に遭い恩師を失ってしまった二人は勇者としても魔法使いとしても未熟なまま、敵討ちの旅に出る決意をする。
▫️二人の冒険が始まったものの、ポップの逃げ癖はなくなっておらず当初はダイを置いて逃げてしまうこともあった。しかしダイは「そりゃないよ」程度で許しており基本的にポップに甘い。
▫️また物語当初よりダイは勇者が自分以外にいても全く気にしない等、人間関係に関しては合理的でドライな性質だが自分のパーティメンバーからポップを外して他の人(初期のポップよりは数段上の使い手と見られるパプニカ三賢者)を入れる事には難色を示している。
中盤
冒険の中で、種族を問わずモンスターが平和に暮らしていたデルムリン島とは異なり人間界には差別があることを知ったダイは、己が竜の騎士という人外の存在である事を理由に仲間から嫌われるかも知れないという恐怖に囚われ単身で竜の神殿へ。例えダイが化物であっても気持ちは変わらないと叫ぶポップの声は届かない。
▫️父バランの手で記憶を消され赤子同然になってしまったダイは親の庇護を求めポップを拒絶。絶望したポップはダイを元に戻すために命懸けの賭けに出る。
目の前で自己犠牲呪文を使用しようとするポップの姿がおぼろげに脳裏によぎったアバンの最期の記憶と重なり、バランの支配を解除しようと藻掻くダイの前でポップは落命。
ポップを失ったショックで全てを思い出したダイはバランを打ち破り、ダイとポップの絆にバランも動かされ、自らの血をポップに飲ませて蘇生させた。
復活後のポップは竜の騎士の血で能力値が上がっただけでなく、心の中でダイを呼ぶ声がダイに届くようになる。
▫️ダイは氷山に取り残された際、自分を迎えに来る仲間はポップだと信じていた。
▫️飛翔呪文の移動速度に差がある為、急ぐ時には二人で手をつないで飛ぶ
▫️一度目のバーン戦でバランを喪い、ヒュンケル、クロコダインも戦闘不能という状況で世界の期待を背負うプレッシャーに耐えきれず初めてダイは挫折を覚える。
人々を導く孤高の存在となってしまったことを自覚してダイは苦しむが、ただ一人物語の最初から一緒に旅をしているポップはダイの孤独にも寄り添ってくれた。
「つき合ってやるよ、月夜の散歩もたまにゃいいもんだ」
今までダイがポップを許してきたように今度はポップがダイを許し、勇気を授ける。
終盤
「おれが本当にくじけそうな時 本当にあきらめてしまいそうな時 いつも最後の一押しをしてくれた奴 おれを立ち上がらせてくれた奴 最高の友達 ポップ 君に出会えてよかった」
強敵を前に次々に仲間が戦闘不能に陥り、ダイも戦意喪失。世界滅亡の危機に瀕したその時にただ一人立ち上がったのはポップだった。ポップの熱い思いに触れてダイも立ち上がる。
一度はポップを死の淵に追いやった父の切り札(いわゆるバーサーカーモード)竜魔人化を今まで無意識に避けてきたダイが究極の選択をする。
あくまで人間界の勇者ダイ、ポップたちの仲間のダイとして戦いたかったと言う自分の意志よりも勝利を優先する覚悟を決めたダイ。
竜魔人化してしまうともう人間に戻れない、本格的に化物と呼ばれる存在になる可能性を秘めており、自分が変化してしまうことでポップたちから恐れられるかもしれないという恐怖に怯えていたダイだったが
「驚くなよポップ…おれがどんな姿になっても」
「たとえどんな姿だろうが、ダイはダイだ」
かつて届かなかったポップの声がダイに届き、ポップに抱きしめられた腕の中でついに決意を固めたダイは仲間を地上に逃がして最終決戦に向かう。
覚醒したダイの猛攻で大魔王を打ち破り、地上に舞い降りたダイを抱きとめたのはやはりポップ。
人間側の勝利で終幕するかと思いきや冥竜王の差し金、キルバーンの策略で二人は最後に地獄の置き土産を手渡されてしまった。
地上を焼き尽くす核晶を空の彼方に放り投げるために飛翔呪文でダイとポップの二人が空に飛びあがるが、手放す猶予はなく
ダイと心中するのであれば本望と覚悟を決めたポップを見て、
反対に自分は大好きな人とともに死にたいのではなく守りたいのだと悟ったダイはこれまでずっと一緒に歩んできたポップの手を振り払い一人で空へと消えてしまい
ダイとポップの大冒険は幕を下ろす。
その他
竜の騎士である父・バランが人間を愛した結果不幸な運命に翻弄されたことに比べ
息子であるダイが愛した人間ポップは、実は当初より原作であるドラクエの「うんのよさ」最大値255という値をわずかに1ポイント越えた256というステータスのいわゆる”バグ”を抱えておりそのひとかけら分の勇気が父子の命運を分けていると言える。実際にポップの勇気はバランにすら刺さっている。
ダイの大冒険に切っ掛けを与えた作品のヒロインはレオナであるが、
ダイとともに大冒険を繰り広げ、常にダイの傍に立ち支え続けたポップが実質この物語のヒロインポジションに発生するはずの大部分のイベントをかっさらっている。
最終回後の描写ではポップがダイを探す旅に出ている。