概要
500年前、地獄に現れた特霊魂(通常の魂と異なり穴が開いている)で、500年前の大騒動を起こしてサタンを無間地獄に堕とす切っ掛けを作った事実上全ての元凶。
一人称は「ぼく」もしくは「ワタシ」。神の命により地獄で保護されることとなり、すぐにゴクオーに懐いたが、この時人間に興味を示してなかったゴクオーから人間は愚かな存在であることを聞かされ、人間に対する偏見を抱くようになる。
地獄での日々を過ごしていくうちに言葉を話したり、仕事をこなしたりと凄まじい成長を遂げてきたが、ある日天国からの知らせで人間に生まれることを聞いた途端、前述のことから人間になることを拒絶し、更には自分勝手な地獄と天国の両方に嫌気が差すようになり、遂には全てから逃れる為に永遠に"ナナシノ"として存在することを決心した。
その1週間後、全ての生き物と一体になれるまで成長しており、その能力を利用して地獄と現世を繋ぐ『輪廻の扉』の結界を天使の体となって破り、更に駆け付けたゴクオーの体を乗っ取って扉を開けることで現世に逃げることに成功し、以降は様々に姿を変え謳歌するようになる。
しかし、500年も現世に居続けたため体が衰え始め、やむを得ず普通の人間である石豆の中に入り回復しようとしたが、石豆と過ごしていくうちに人間のイメージがかけ離れていたこと、石豆の心の中での話し相手になったことで本当は人間は愚かではなかったこと、ゴクオーにウソを見抜き迎えに来てほしかったことに気付く。
ゴクオーとの決戦では、ゴクオーを彼の心の中の世界に連れ込み、真の目的としてゴクオー自身になるべく同じ姿になりゴクオーを圧倒するが、天子の言葉で立ち上がったゴクオーに返り討ちにされウソのつけない舌を与えられた。全てを話した後は500年前のことをゴクオーから謝罪され、500年の時を経ての和解を果たすとあるサプライズを残して人間に転生した。