概要
CV:内匠靖明
本作序盤に登場する、女武闘家と女魔法使いとともにパーティを組んでいた男性の剣士。
初出はラノベ小説版。その後漫画版、アニメ版でも登場している。
しかし、やる夫スレ版ではそもそも描写が無く、いたとしても「(二人を除いて)全滅した新米PTメンバー」として一括りでナレ死している。
また、設定の元ネタになったやる夫スレ版の小ネタにおける剣士役はダイだったが、性格と役割は魔術師役のポップに近い。
まだ駆け出しの白磁級冒険家で、パーティに聖職者がいなかったことからギルドで女神官に声をかけ彼女をPTに引き入れ、これが女神官の冒険家デビュー戦となった。
義侠心溢れる性格で、村からさらわれた娘達を早く助けようと急いでいる。
農家の次男坊で、剣士に幼い頃から憧れており村に来たゴブリンを追い払ったこともある。
女武闘家とは同郷の出身で「喧嘩するほど仲がいい」様相を見せていた。
顛末
しかし剣術もきっちり修行したわけではなく、憧れと根拠に乏しい自信のみでフワフワしたところがあり、戦士としては非常に短慮。
女神官のもつ僅かな「奇跡」をあてにして、「お金も時間もない」という理由で治療薬も準備しておらず(ただし、後述のようにあながち愚策とは言いにくい)、武装も見た目と予算だけを考えた軽装備であり剣も洞窟に不向きな長さだった。
洞窟の中でゴブリンの奇襲を受け、女魔法使いがやられたことに激昂してゴブリンに切り掛かり若干仕留めるも、長すぎた剣が洞窟に引っかかってもたついた隙をゴブリン達に群がられてボコボコにされ、食い荒らされて原形すらとどめぬ無残な遺体と化してしまった。
彼が死亡した後に現れたゴブリンスレイヤーにより、彼の残した剣はホブゴブリンを倒すのに使われた。
同行していた女神官は、(漫画、アニメ版では腕の一部を遺して)血と臓物の肉塊と化してしまった彼の遺体を見て、生前の彼の姿が遠い昔の事の様に思い出され、あまりの事に吐いてしまった。
一応フォローすると、剣が引っかかるまではそれなりに善戦できており、実力自体は本物だったらしい。また、ゴブリンに捕らわれた村娘の事を思って早く助けようと考える事から、正義感や判断力は高い方である。普通の冒険ファンタジーならば、主役になっていてもおかしくはないキャラ設定である
ゴブリンに侮っていたとはいえ、回復役として僧侶を勧誘しようと考えた辺り、行き当たりばったりとは言いにくい(更に言えば、女神官は奇跡を3回使えるという、呪文、奇跡の使用回数が1回が普通で、2回使えれば優秀な白磁等級の中でも超エリートな方である)。
また、受付嬢の言葉に従って少し待っていればゴブリン退治のプロフェッショナルと合流できた可能性もある(尤も彼の見た目を敬遠する可能性もあり、同行したら確実に臭い消しの洗礼が待っていた(死ぬよりマシだが))
仮にパーティが全滅して女神官の代わりに彼だけ助かって生き残った場合、ゴブリンスレイヤーの影響を受けて第二のゴブリンスレイヤーとなっていた可能性もあった(実際に女魔法使いの弟はゴブリンへの復讐を誓った)。
また、中世時代のド田舎の農民は、みんな学は無く、農村から飛び出して冒険者になった者は大体彼のような者がほとんどである。
原作者も度々に、「青年剣士(およびゴブリン退治に失敗した冒険者達)を馬鹿にするつもりで書いていない」と発言している。どんな冒険者でも死ぬ時は死んでしまうのである。
更に言えば、彼らが相手にしたのはシャーマンを頭目とし、罠や毒を使う事を覚えた群れであり、彼らの冒険を元にしたTRPGシナリオの原液を見てもらえればわかるが、物凄く殺意が高い。
これがシャーマンやホブのいない普通のゴブリンの群れなら、普通に勝てていたのかもしれない。
言うなれば油断や不運もそうだが、相手が悪すぎた事も挙げられる。
また、彼らにも無事に生き残れる可能性もあったことも追記する。
云わば彼らは、ゴブスレの世界が通常のファンタジー物と異なる、過酷で殺伐な世界観であるという事を読者に説明する役割と言える。
余談
ゴブリンスレイヤーTRPGにおいて彼を再現しようとすると、明らかに所持金が足りなくなる。
(長剣が銀貨50枚、胸甲が銀貨85枚なのに対し、初期作成キャラクターの所持金は銀貨100枚。出自は只人の「農民」なのでボーナスもない)
……装備にお金が掛からなかった幼馴染みの彼女から借金でもしたのだろうか?
関連タグ
ゴブリンスレイヤー 女神官(ゴブリンスレイヤー) 女武闘家(ゴブリンスレイヤー) 女魔法使い(ゴブリンスレイヤー)