女魔法使い(ゴブリンスレイヤー)
おんなまほうつかい
ほら、遅れてる。隊列を乱さないで
CV:小岩井ことり
『ゴブリンスレイヤー』という世界の洗礼を真っ先に受けた悲劇の人。
初出はラノベ小説版。その後漫画版、アニメ版でも登場している。
しかし、やる夫スレ版ではそもそも描写が無く、いたとしても「(二人を除いて)全滅した新米PTメンバー」として一括りでナレ死している。
PTメンバー及び巣穴の戦力が全滅した後の洞窟内から始まったやる夫スレ版と違い、原作小説らは女神官が彼女ら新米PTに招待され、そして全滅し、女神官がゴブリンスレイヤーに救われるまでが綿密に描かれ、各メンバーの優しい世界なバックボーンなども描写されたため、余計彼らが辿ったその結末のえぐみが増している。
服装はDQ3の女魔法使いとほぼ同じの、とんがり帽子にマント、胸元から上が開いたローブ。その他は赤毛のボブカットに眼鏡と言う出で立ちである。
彼女は作中で『豊かな胸』と表現された最初の女性で(2人目は牛飼娘)、それ故か原作の挿絵、漫画、アニメ共かなりの巨乳に描かれている。仲間の女武闘家も胸は大きい方で、漫画とアニメではゴブリンに凌辱された際に見事な肢体を披露したが、彼女はそれ以上の大きさと思われる。
『賢者の学院』と呼ばれる(多分)名の知れた学院の卒業生。若いながらも攻撃魔術を使いこなし、大成するという太鼓判を押されて華やかな経歴を飾って冒険者となった。その後青年剣士、女武闘家のPTメンバーを結成し、ギルドにきたばかりの新人の女神官と友にゴブリン退治の依頼を受ける。ロクな準備もないまま、洞窟内で一気に突き進んでゴブリンを全滅させるという作戦でゴブリンを退治し、後衛として女神官と共に強力な支援を行うはずが……
ゴブリンの策略にはまって強襲を背後から受け、後衛としての役割を女神官共々完璧に崩される。なんとか覚えていた魔術を用いて一体を始末するが、詠唱に時間がかかり、前衛による時間稼ぎも無いうえ、奇襲で距離を詰められていた彼女は2発目を詠唱する間もなくゴブリンたちに捕まり、自慢の杖(漫画版では学院から授けられたものである事が描写されている)を満面の笑みでゴブリンに折られ自暴自棄に暴れ回ったが、その時与えた一撃がゴブリンの怒りを買い、毒ナイフの一撃を腹部に受ける。即座に女神官に治癒の魔法をかけられて傷はふさがったが、毒の治癒ができておらず(解毒(キュア)の魔術は会得しておらず、またロクな準備をしていないので毒消しもない)、撤退中も次第に身体は蝕まれてしまう。ロクな抵抗どころか意識も朦朧として肉人形同然の彼女を追いついたゴブリンに陵辱される一歩手前でゴブリンスレイヤーが登場し、その時にはもう毒で手遅れになっていた彼女は毒の苦しみから自ら死を懇願、ゴブリンスレイヤーにトドメをさされ、息を引き取る(漫画版とアニメ版では描写が異なり、前者では最期だけは目を閉じ安楽とした死に様だが、後者では最期まで苦しみ続けた形相のまま亡くなっている)。
全滅したパーティ内で出番が終了したのは2番目だが、プライドと心を折られた上に毒ナイフの一撃で既に彼女の結末は決定していたので、『犠牲者その1』である。
『そんな…まだ…助かったかも…』
『苦しませるな』
本来、洞窟のような閉所でなく、開けた空間できちんと前衛が機能しており、相手が魔法で無いと倒せないような屈強な魔物一体であれば、その優秀な才能を駆使して多くの呪文を使って活躍できたかもしれないが、逃げ場が無く隠れることも出来ない『閉所』で、『後方』からの襲撃で後衛としての余裕を奪われ、しかも魔法を使わなくても倒せるような雑魚の『群れ』を相手にするという何から何まで彼女と相性の悪い状況に晒された結果、その優秀な才能の花を開かせる前に、その双葉を踏みつぶされて彼女の命は枯れてしまったのであった。
女神官の努力も実らず毒によって終始苦しみ続け、心も心の支えも折られて絶望の淵に立たされた末にその命を亡くした壮絶な最期を迎えたキャラだが、死に体に鞭打つ真似をされる前に助けられ、最期は人間の手で介錯されただけ、ゴブリンの手によって悲惨な結末を辿った他2人よりもマシな最期と言えるかも知れない。
最初にゴブリンスレイヤーという凄惨な世界の犠牲者となってしまったために、やっぱりそういう絵はあるが、いくところまでいってしまった女武闘家よりはそういう扱いは(彼女にとって良い事なのか悪い事なのかはさておき)少なめである。
短い出番でありながら、女神官の臆病さにイラついてのツン顔。ゴブリンを仕留めた時の(アニメでは不敵な)笑み。メガネと杖を壊されてのパニック顔。漫画版の学院卒業時の満面の笑顔など、表情豊かな可愛い所を見せており、早々に命を落とした事を惜しむファンは多い。
女神官(ゴブリンスレイヤー) / 女武闘家(ゴブリンスレイヤー) / 青年剣士(ゴブリンスレイヤー):崩壊した一党の仲間。
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