ストーリー
古代の悪霊「魔狂神」が復活した。かつて悪霊を封じ込めたサムライの一族である主人公とその師匠が、修行中に魔狂神の襲撃を受ける。
師匠は健闘虚しく敗れ去り、最後の力を振り絞って天より妖術使いを呼び寄せた。
妖術使いの前に、魔狂神は未来へと逃走する。
魔狂神は無数の悪霊を次々に蘇らせ、戦国時代から果ては遠未来にかけて、全ての時代を支配しようと目論む。
主人公は妖術使いを呼び寄せる呼び鈴と破霊の剣を授かり、蘇った悪霊を倒すため時空を超える旅に出る。
ステージとゲームの目的
江戸時代から果ては23世紀の遠い未来までが舞台となっている、全5ステージ。
主人公はステージに散らばっている赤い印を集め、各ステージのボスを倒すことが目的。
ステージ上には妖術使いを呼び寄せるベルが置かれてあり、普通には通れない場所を通れるようにしたり、取れないところにある印を取るために使う。
残機制を採用しており、コンティニューは1回きり。
主人公の使う武器・アイテム
- 破霊の剣
主人公のサムライがメインで使用する武器、パッケージのイラストでは日本刀なのに、それ以外では西洋剣の形を模している。
このゲームには剣ゲージというものが存在し、体力ゲージが無くなると剣が何処かへ飛んでいってしまい、代わりに剣ゲージ残量が体力ゲージに変換される。
しばらく攻撃手段はパンチとキックになるが、敵を倒すことで剣ゲージが貯まっていき、ある程度溜まると再び剣が天から降りて来て、使用できるようになる。
- 邪壊の短剣
サムライのサブ武器の一つ、敵に投げつけて攻撃するため、遠距離からの攻撃が可能。
手に入りやすく、重ねて取得すると2・3連射が可能になる。
- 砕きの斧
サムライのサブ武器の一つ、これも飛び道具だが、敵を貫通する能力がある。
- 手裏爆弾
サムライのサブ武器の一つ、強力だが貴重な武器。
- 鉄球バリア
棘鉄球。
取得すると、以後サムライの周りに滞空し続け、自発的に近くの敵を攻撃し続ける。
一切操作がいらず、完全に自動で働く。また複数取得すれば複数が並行稼動する。
- 遭遇の印
ステージ上に散らばっている赤い印。
これを5つ集め、特定の場所へ向かうとボス戦に入る。
- 聖霊の鐘(呼び鈴)
ゲーム上ではベルと呼ばれる、ステージ上に散らばっており、取得すると妖術使いを呼ぶことが出来る。
普通には通れない場所を通れるようにしたり、取れないところにある赤い印を取れるようにしてくれる。
- 妖術の魂
妖術使いの顔を象ったアイテム、拾うと周辺の悪霊を一掃できる。
- 移動のランプ
一時記憶の壺へワープが出来る。
- 一時記憶の壺
マップの特定箇所に設置されている。剣ゲージを20%ほど使用して登録すると、1機失った時、または移動のランプを使用した時に記録した場所から再開できる。
記録は上書き保存され、最後に登録したもののみ有効。
- 回復のカゴ
要はフルーツバスケット、何故か切ったり叩いたり蹴ったりすると歌声と共に体力回復アイテムを大量に出す。
- 宝箱
得点アイテムが入っている箱、開ける際に賛歌が流れる。
バカゲーと言われる所以
まず海外のゲーム会社が作ったせいもあってか、海外から見たかなり勘違いをした日本のイメージや、あまりにも前衛的かつ荒唐無稽なアイデアを盛り込んでいるため、バカゲーと称されるようになった。
そのカオスぶりの数々を紹介する。
- サムライであるはずの主人公の師匠が歌舞伎役者そのもの
- サムライなのに英語でしゃべる
例)マイソード(抜刀するとき)
オーノーマイソード(剣を無くしたとき)
- 「若きサムライ」と主人公を明言しているのにけっこう老けている(50歳程度)
- 復讐の旅が始まった第1ステージのBGMがライトポップな演歌調
- 残りライフを示すゲージが握り拳を真っ直ぐ上げた腕。
- 中サイズの敵の破壊音がオーケストラヒット、続けて倒すとどんどん音程が高くなっていく。
- 時空を越える手段に列車とエレベーターを使う。
- 第3ステージは現代の東京が舞台なのに、何故か遠方には石垣付きの城郭が乱立しているシルエットが見て取れる。
- 最も大きい城(江戸城?)にはネオンで彩られ、盛大にライトアップがされている。
- ビル群の窓は襖で屋上は瓦葺きの屋根。
- ビル上空は工事中なのか骨組みが四方に入り組んでおり、その上を小型ヘリや忍者が往来している。
- 下水道には3mもあろうかという巨大筍が行く手を塞ぎ、ミュータント化した軍人が潜んでいたりとカオスぶりが激しい。
- 第5ステージは23世紀の未来だが、まるで地獄のような地下世界と巨大天守閣が舞台で、敵もガードロボットや固定砲台、挙げ句ゾンビや天狗まで出てくる。
- ボス敵も巨大なホームシアターセット風のコンピューターに悪霊が取り憑いたようなものから、地球外生命体とおぼしき頭足類風の怪獣、全長5mの顔面から直接爬虫類のような足が生えた悪霊の王といった前衛的かつ奇抜すぎるデザインが多い。
- 一部アイテムが出現すると賛歌が流れる。
「ハレルヤ」調だが全く曲として成立しておらず、ただ単に「ハーレルヤ」とばかり繰り返し、ほったらかしにしておくとどんどん音程が上がる。
現在確認が取れている前衛的かつ奇抜なアイデアの数々だが、これ以外にもまだあるかも知れない、ぜひ探してみよう。