概要
実践的な緊縛としては最もオーソドックスな手法。
緊縛といえば一般には亀甲縛り(実態が菱縄縛りのものも含む)が有名であるが、亀甲縛りそれ自体は拘束力は無く、きちんと緊縛をマスターするなら高手小手縛りか前手縛りのいずれから始めるのが基本となる。
縄で形作られて強調される、「緊縛」らしい縛り方のため、名前の知名度の低さに反して人気や認知度は高い。
Pixivの大部分の緊縛イラストも、亀甲縛り以外はたいていこの縛り方が用いられているが、実際のイラスト量と「高手小手」「高手小手縛り」のタグ数が著しく乖離しているため、名前が分からないまま描かれている方も多いようだ。
基本的な流れとしては
- 手首を縛る(このとき、手首を不用意に締め付けて血流を止めてはならない)
- 胸の上下に縄を這わせて後ろでまとめる。ここで終わる場合もある。
- 継ぎ縄をして、胸の中央にも縄を通す。
- 前後に通した縄に閂を入れる(ここでの説明は割愛する)。
- 後ろで縄尻を綺麗にまとめる。
縄は6〜8mのものを半分に折って使い(これは高手小手以外の緊縛でも基本)、継ぎ縄をするならさらにもう一本の縄が必要となる。
縄の通し方を知るだけなら難しくないが、縄のテンション(張り具合、きつさの調整)や縛り終えた縄の処理など、やってみないと微妙な加減がわからない部分は多く、かなりの習熟度が必要とされる。
出番も圧倒的に多く、まさに基本にして頂点とも言える縛りである。