「……フン。お人好しなんだよ、お前は」
概要
東都大学付属病院に勤務していた外科医で、仁野環の兄。
1年前の夏、自宅で右側の頚動脈を切って死亡した。死亡した当時は泥酔していたこともあり、後述のように動機と考えられる出来事もあったことから、警察は自殺と断定した。事件当時35歳。
人物像
性格・腕ともに最低な医者。生前の同僚からも「金に汚く、腕はサッパリ」と酷評されており、死亡する数日前にも手術ミスを患者の家族から訴えられていた。警察はこれが自殺の動機だと判断していたが、妹の環には「あの兄が手術ミスを詫びて自殺するわけがない」と自殺説をはっきりと否定され、保の死は他殺であるという確信を持たれている。
6年前には、心臓病の患者の手術を担当した際に、共同で執刀していた医師の腕を誤ってメスで切ってしまい、それが原因でその患者は亡くなったという。