概要
『仮面ライダーガッチャード』の登場人物。ウロボロス界の扉の中に潜んでいた冥黒王の1人。
冥黒王共通のマルガムの素体に似た複数の腕で構成された黒い身体を持つが女性的で、バンドが左横に流れた顔部分は両手で覆い隠しているような不気味に造形になっている。
複腕は上に掲げたような造形となっており、金色の球体は右肩と胸元、三角の仮面は左腕と同化している。
人物像
非道かつ冷酷な性格の持ち主で、淡々と事実のみを告げるような何処か無機質さを感じさせる丁寧な女性の声を持つ。
能力
激戦と困難を乗り越えた仮面ライダーと互角に渡り合うほどの戦闘力を持つ。
また詳細は不明だが、錬金と占星を用いた独自の術式体系である「占星錬金術」を確立しており、あらゆる事象を星の巡りに委ねるとされている。
(ただし、現実世界のローマ帝国時代の初期の錬金術では「錬成は太陽・月・惑星が特定の星座の位置に有る場合にしか成功しない」という考えが主流であり、当時の錬金術師にとっては占星術の知識・技能は「本業を行なう上での必須の基礎知識・基礎技能」でも有った)
活躍
ジェルマンと共に暗黒の扉から出現し、ギギストと合流。この時仮面ライダーレインボーガッチャードとの戦闘で負った傷を再生している彼に嘲笑するでもなく冷たい声で自分たちを出し抜こうと抜け駆けした彼を叱責した。
グリオンの復活を懇願するアトロポスに対し、肝心の彼が単なる手慰みで作った人形だった事実を明かし、その後はショックを受ける彼女やクロトーに何の感慨も抱くことなく、ジェルマンの意見に賛同する形で九堂風雅の研究室を襲撃。
その後はアトロポスの密告で駆け付けた一ノ瀬宝太郎と戦闘を開始し、ジェルマンやギギストと追い詰めるも撤退されてしまう。
勝手に動こうとするジェルマンに詰め寄られるも「自分の星が巡っていない」と一先ずは傍観することに徹した。
余談
- CVの伊藤女史はこれまでハピクローバーやユニコンなどの多数のケミーの声を演じている。
- これまでのアニメであまりヴィランキャラクターを演じて来なかった伊藤女史の芝居を見たいという松浦大悟APの熱意によりキャスティングされたとのこと。