野ブタ。をプロデュース
のぶたをぷろでゅーす
野ブタパワー注☆入(・∀・>)!!
概要
白岩玄が2004年に発表した小説。同年度の文藝賞受賞作品であり、第132回芥川賞候補にもなった。
これを元にしたテレビドラマは2005年10月から12月にかけて日本テレビ系列局ほかにて放送されている。
学校一の人気者の少年が、転校してきたいじめられっ子を人気者に仕立て上げていく学園ストーリー。
原作が主人公と学校の人間関係を殺伐と描いているのに対し、ドラマではいじめられっ子を女子に変更し、主人公も男子二人のダブルキャストにした事で、三人の友情と成長を中心にした爽やかな青春ストーリーとして描かれており、上記の「野ブタパワー注☆入」の他にも数々の名セリフが誕生している。最終的な結末も原作と大きく異なり、前向きで明るいものとなった。
また、主演の亀梨和也と山下智久はドラマだけの限定ユニット『修二と彰』として主題歌「青春アミーゴ」も担当。
わずか4週で100万枚以上を売り上げる大ヒットを記録した。
あらすじ
桐谷修二はクラス一の人気者だが、実は周りからよく思われたいが為に「自分を演じている」生徒。そんな修二にまとわりつき『親友』を自称する彰は、恵まれ過ぎた家庭環境から自分自身を誇示するあまり「周りから浮きすぎている」生徒。
ある日、二人のクラスに小谷信子という地味目で冴えなさ過ぎな女の子が転校してくる。二人は「普段地味な女の子が突如変わるとどうなるか」というちょっとした賭け的なノリから、地味な信子(野ブタ)を学校一の人気者に仕立て上げる計画を開始する。やがて、このプロデュース計画は三人やクラスメイト達、そして学校をも巻き込んだ大騒動に発展していく。
主な登場人物
桐谷修二(きりたに しゅうじ)演:亀梨和也
本作の主人公。表向きは面倒見が良くて誰からも好かれている人気者だが、実は自分のポジションを得るために『そういうキャラクター』を演じている。彰の飾らない性格と信子のひた向きさに触れ、自分に正直に生きていこうと決める。よく友達と「今日月火水木金、どぉー」や「バイセコー」「バイバイセコー」といったギャグを連発している。
草野彰(くさの あきら)演:山下智久
本作のもう一人の主人公かつドラマオリジナルキャスト。自称『修二の親友(ダチ)』。
父親が会社社長でお金持ちの御曹司だが、その「なんでも手に入り、なんでも与えられる」環境からこれといって熱中出来るものが無く、思ったこと感じたことがそのまま発言や行動に出る性格からクラスでも浮いている。その為か実家とは折り合いが悪く、父親の旧友である平山の家(豆腐屋)に居候している。なぜか『豆乳』を「まめちち」と呼んでおり、よく修二に怒られる。「野ブタパワー注☆入」のポーズと決めゼリフは彼が考えたもの。
小谷信子(こたに のぶこ)演:堀北真希
本作のヒロイン。通称「野ブタ」。修二と彰のクラスに転校してくる。地味で冴えない容姿と無口で暗い性格のせいでいじめの対象となる。二人と関わっていく事で他の人を思いやる優しさや、前向きで逞しい面を徐々に見せるようになる。
余談
2016年に『日テレ3ドラマ合同祭り』という企画で、3つのミステリードラマそれぞれの登場人物が各ドラマにゲスト出演する事になったのだが、その中で2月20日放送の亀梨和也主演ドラマ「怪盗探偵山猫」には「ヒガンバナ」から堀北真希演じる来宮渚がゲストとして登場。二人で10年ぶりに「野ブタパワー注☆入」と「バイバイセコー」をお茶の間に披露し、Twitterでもトレンド入りを果たした。
さらに翌年、2017年4月から放送されたドラマ「ボク、運命の人です」では、11年振りに亀梨和也と山下智久が共演。亀と山Pというユニットで主題歌も担当した。
コロナウイルス禍の影響により撮影・放送が出来なくなってしまった「未満警察 ミッドナイトランナー」のピンチヒッターとして2020年4月と5月に再編集版が放送されている。