去勢
きょせい
去勢とは、人間または動物の生殖器を除去し生殖を不能にする行為。
また、比喩的に勢力や気力を奪うこと、または奪われることを言う。
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概要
去勢とは、主に手術によって行われるものを指すようだが、一般的に知られている範囲では、医療的な方法をとらない場合でも去勢と呼ぶ場合がある。
また、去勢を行うことでホルモン分泌を抑え、攻撃性の喪失や不用意な生殖をしないようにする というものが知られている。
去勢は家畜やペットに対して行われるものとして広く認知されているが、人間に対して行われることもしばしばある。
中には、古い時代に刑罰や特殊な理由として、人間(主に男性)に去勢を行うこともあった。
中国では宮刑と呼ばれ、西洋では神話を基に去勢が行われていたとも言われる。
男性器に対する去勢
主に男性器(雄性器)を去勢する と言うと、精子を製造する精巣(睾丸)を除去することをさす。
陰茎(男根)を切除することも去勢と呼ばれることも多いが、しばしば陰茎切除のみの場合は『羅切』、精巣と陰茎どちらも除去することを『完全去勢』と呼ぶ。
また精巣は通常ふたつ備わっているため、片方のみを去勢することを『半去勢』とも呼ぶ。
陰茎は海綿体に無数の毛細血管が通っており、単純に陰茎切断を行うと出血が多く、処置を誤れば死に至る。
また、男性ホルモンは精巣から分泌されるため、陰茎切除は物理的な生殖行為を不能とするのみにとどまる。
このことから、古い時代から現代まで、陰茎切除より精巣除去の方が多く行われている。