概要
普通、イラストレーター等にイラストや漫画などを依頼するにはメールでのやり取りが必須だった。
それに指示書に納期やら報酬の相談をしたりしなければいけない手間があるので、個人的な依頼には高いハードルだと言える。
それをSkebは入力内容を最小化することで上記のハードルを解消し、自動翻訳により言語の壁を超えて世界中のファンとやり取りが可能にしている。
「クライアントガイドライン」によれば、
- クリエイターを金銭的に支援すると返礼品(あなたの希望に沿ったイラストやボイス)が送られる、ふるさと納税のような仕組み
であり、いわゆる「業務の依頼」を行うサービスではない。
特徴
- 自動翻訳が簡単に出来るので、海外のクライアントからのリクエストも簡単にやり取りできる(ただし、これはPixivリクエストも同じである)。
- リクエストの締め切りに間に合わなくても(金銭面での)ペナルティはない。
- イラストの他に、ボイス、テキストの依頼も可能である。
- リテイクや打ち合わせが禁止されているので、手続きを素早く、安全に行える。
細かい打合せ・やり取りは一切不可能であり、「最初のリクエスト文が全て」という仕組みとなっている。これはサービス名称の「Skeb」からもわかるように、同人イベントなどでの「スケブ」依頼のようにあくまで簡単なやりとりのみに特化した、簡易コミッションとでもいうべきサービスであるため。また、クリエイターへのリテイクなども一切行えないと規約で定められている。
クリエイターは「Skeb」サービス外での複雑な指示や要求に従う必要がなく、またクライアントは長期に渡って細部の指示を出す必要がない。
Skebの「利用規約」や「クリエイターガイドライン」、「クライアントガイドライン」によると、「完成度はクリエイターが決定し、クライアントは完成度に異議を申し立てることができません。キャラクター、構図、解像度、差分、ファイル形式などいかなる内容もクリエイターは従う必要がありません。いかなる納品物でも問題ないという条件に同意できない場合、本サービスを利用することはできません。」と明言されている。
立場上クリエイターが有利であるこの仕様により、クリエイターはかつて同人イベントなどで存在した「スケブ男」のような要求を無理やり通そうとする危険な人間の相手をする可能性が減り、安全であると言える。
上記の利用規約に納得ができない場合、pixivリクエストをはじめとする別の仲介サービスを利用しよう。
アカウント凍結のペナルティ
なお、規約違反(主に納品された作品が納得できないことが理由によるクリエイターへの問い合わせやクレーム)等の理由でアカウント凍結されると、Skebに投稿・納品されているアダルト要素を含む作品の閲覧ができなくなる等のペナルティが課される場合がある。
- ログアウトした場合も同様に閲覧不可だが、『過去に自分が有償依頼して納品された作品』は例外として閲覧可能。
その他
ちなみにPixivにおいては、『Skebご依頼絵』といったタイトルを付けたり、キャプション文で「Skebでの依頼で描いた」と説明した上で、Skebで描いたイラストを公開しているユーザーも多数存在する。
依頼によって描かれた絵の権利は全てクリエイター側が持ち、クライアントの許可なくPixivやSNS,同人誌で自由に発表できる。そして、クライアント側はその公開範囲を指定することができないためである。
関連イラスト
関連タグ
類似項目
pixivリクエスト:pixivのリクエストコンテンツ(サービス)。Skebと違い、「相乗り」機能によって他のクライアントの依頼に金額を上乗せすることができる。詳細は個別記事を参照。
関連リンク
Skeb:IXPには対応していないので注意