ゲーム性
一見、自動スクロールのオーソドックスな縦シューティングゲーム。
しかし、本作は他作品にはない特徴的な点がいくつもある。それらをあげると、
- あることを行うと急激に上がるランクシステム
- 当時では珍しい、数ドットの当たり判定
- 非弾幕STGにも関わらず、あまりにも多い敵弾
- スペシャルウェポン(ボム)を使った稼ぎシステム
- とり続けて成長すると、最大一万点になる勲章
- カリスマボス、ブラックハートの存在
- 練りに練られた演出
- ガンフロンティアをリスペクトした硬派な世界観
・・・などがある。
それらの中の、ランクシステム、ブラックハートについては本記事にて後述する。
ランクについて
まず、このゲームでは、意図的に連写速度を上げたり、不用意に勲章(得点アイテム)やパワーアップアイテムをとったり、一つもつぶさずに残機をためてはいけない。
それらの行為を行うことにより、ゲーム内のランクが劇的にあがる。
そうすると、敵が見る見るうちに堅くなり、吐き出す敵弾が目に見えて多くなる。
このゲームの知識、特にランクの知識がないプレイヤーは、6面以降に進めないと言われるほど、このゲームの難易度はランクで決まるのだ。
楽曲について
このゲームのBGM作曲は、さんたるること並木学氏が担当している。
また、作中で使われるテクノ系の楽曲は、矢川氏の趣味らしい。
一応記すが、音楽ジャンルの分類上ではデトロイドテクノになる。
一部、アンダーグラウンドレジスタンスなどテクノ系ミュージシャンのオマージュが散見
(例を上げればUnderwater Rampart,Subversive Awareness,Tunnel Vision等)される。
あと、なかなかサントラ化されないことに業を煮やした本人が、ネット上でMSXの形式で配信したことがある。
当然、上部にばれ、こっぴどく怒られたそうだ。
しかし、こうした並木氏の訴え(?)が聞いたのか、後に二度(攻略ビデオ・DVDのおまけとして)サントラ化された。
ストーリー
以下、ニコニコ大百科から転載
男が男らしく、女が女らしく生きる、それが当たり前で何の抵抗もない時代。
もう少し焦点を絞れば、産業革命から数十年が経過した時代。
そんな時代に生まれたウェイン兄弟は、連邦国家という大陸の大国に「兵器開発主任」としてスカウトされた。
その時は、なにも知らず無邪気に速度や馬力など兵器の性能を競い合い、
連邦国家の提供した豊富な資金を基に、高性能かつ高機能の兵器を開発に打ち込んだ。
だがしかし、兄弟の己に対する考え方は変わった。
そのきっかけは、悲しいことに――戦火から逃れた地で、
連邦国家が自分たちの開発した兵器を使い、実際に人の住む街を焼き払った痕――なにもない焼け野原を見てからだった。
そこには、無数のうめき声、赤子の力のない泣き声とただの瓦礫の山しかなかった。
その時、兄弟は…あまりにも恐ろしい、人々を殺戮する化け物兵器を創り出したこと、
何も考えず戦闘兵器を製作したこと、それらの自らが行った業を悔やみ、
開発した機械達が戦争で兵器として使われたという重い罪をあがなうため、兄弟二人だけで連邦国家に反逆する。
最後にして史上最高傑作である、「シルバーソード」、「グラスホッパー」、「フライングバロン」、「ワイルドスネイル」…。
四機の高性能爆撃戦闘機に乗り込んで――――。
キャラクター
主人公・ウェイン兄弟
本作の主人公、ウェイン兄弟のキャラクターとヴィジュアルは、続編の「アームドポリスバトライダー」であかされた。
両者共通
一人称は僕。職業は機械技師兼パイロット。
ちなみに、本作作中では、ウェインという名字であること、
男兄弟二人だということしかわからない。
B・ウェイン
兄弟の兄。海外版wikipedia(英語)では、ブライアン。
「少々内省的だが責任感は強く、ねばり強い性格を持つ。」という設定のようだ。
J・ウェイン
兄弟の弟。海外版wikipedia(英語)では、ジェイソン。
「兄と同じく天才的な設計技術者であると同時に、優れた操縦技術を持つ。
その発想には目を見張る物があり、「Gシリーズ」のオプションシステムは彼無くしては実現しなかった。
ただ、行き詰まる時にはとことんまで行き詰まる性格なので、堅実な兄の存在をたのもしく感じている。」
という設定のようだ。
海外版wikipediaでは、上記に記した兄弟と彼らの父親マシューの名前が記されているが、いずれも公式設定かは定かではない。(非公式の可能性がある)
同社作、魔法大作戦のゲストキャラクター(四勇士)
ガイン
強機体。作中の自機で一番稼げる機体。なので、よく某全一さんが使っている。
チッタ
弱機体。性能は下から数えたほうが早い。特徴は、スペシャルオプションのサーチをいれなくても、サーチしてくれるオプション。
ミヤモト
強機体その二。オプションが強い。しかし、自機スピードが早すぎるため、ブラハ様のワインダーを避けきれない。
ボーンナム
強機体その三。ボムもショットも強い。だが、スコアの伸び白はあまり良くない。
なお、上記の四人の参戦理由、ストーリーなどの説明は一切ない。
ウェイン兄弟の搭乗機体
G-1010 戦闘攻撃機 シルバーソード
本作品を知らない人、攻略情報を知らない人はまず、
この機体を選ぶことが多かろう。だが、いわゆる罠機体。
性能の高さは、下から数えた方が早い。
まさに、「男ならこれを選べ!」である。
(フォローするようにいうと、ライジング制作のシューティングはなぜか、主人公機体が弱いことが多い。しかし、例外もある。とはいっても、蒼穹紅蓮隊の屠竜くらいしかないが)
スペシャルウェポン(ボム)はスーパーナパーム。
広範囲にナパームを発射する。そのときにレバーを入れることで、方向を変えることができる。
G-130 陸上戦闘迎撃機 グラスホッパー
パワーアップ三段階目で貫通弾が装備されるため、
デフォルトの機体では、そこそこ強い。
スペシャルウェポン(ボム)はストロングバルカン。
後ろの薬莢にも攻撃判定がある。
・・・むしろ、そっちの方が強いのだが。
G-1026 軽艦上戦闘機 「フライングバロン
貫通弾がない上に、攻撃(通常ショット)自体も貧弱なため、ぶっちゃけ作中最弱機体である。
スペシャルウェポン(ボム)はホーミングミサイル。
自動で敵をサーチしてくれるが、弱い。
G-913 重艦上雷撃機 ワイルドスネイル
標準で貫通弾を装備し、中でもABC同時押し機体のゴールデンバットは作中最強の機体と名高い。
スペシャルウェポン(ボム)はサーチファイアー。
二面のとある場所で使うと、俗に言う焼き鳥そのものとなる。
銀河一後方に強い戦闘機
ブラハ様及び黒心様こと、G-616 ブラックハート(N-617ブラックハート Mk-2)のことである。
2面の冒頭で水面に映る影、5面で本格的にボスとして、そして、最後に7面のセミラスボス(Mk-2)として登場する。
無印、Mk-2共に、その攻撃はすさまじく、ブラックハートがボスを務める5面終盤は中級者の壁とされている。
なお、ランクが上がりすぎると、機雷は壊せなくなることが確認されている。
初心者は絶対避けられないワインダーは後の他社作品(もちろん東方にも)
にまでオマージュされ、ブラハ様のカリスマは、未だに衰えていない。
Pixivでは
兄弟の搭乗機体(ガレッガシリーズ)とブラハ様こと、ブラックハート(Mk-2)のイラストが多い。
時折チッタのイラストも見受けられる。
一方、ウェイン兄弟のイラストはまったくない。
ケツイ~絆地獄たち~のように、STGにしては例外的に女性ファンが多いのだが、なぜか、彼らに萌える人はいないようだ。