概要
型式番号MF-MC-73U。死鬼隊のメンバーマンジェロ専用に造られたワンオフ機体。
死鬼隊のマルチフォームの中では最も機動性に優れており、並みのSPTでは完全に翻弄され、レイズナーとも互角以上に高速戦闘を展開出来るほどだが、さすがにV-MAXには及ばない。
パイロットであるマンジェロ専用ということもあって、彼の残忍さと悪辣な趣味が機体にも反映されており、主な戦術は脚の鉤爪で敵SPTの肩を掴んで動きを止め、その隙にコクピットを右腕のハード・コーンで刺し貫くか、左腕のスクイーズ・アームで挟み潰すかで撃破するというもの。
機体を撃破するのではなく、中のパイロットを直接惨殺することにわざわざ特化させているのである。
しかし、上記の武器は通常の戦闘にも問題なく機能し、ハード・コーンは通常のマニピュレーターへの変形が可能で、レーザード・ライフルも保持出来るため、対SPT戦も普通以上にこなせる。
後に試作の外付け式V-MAXが搭載され、元々の機動性の高さから相性は悪くなく新型で最大パワーで勝っていたこともあり勝機は十分あったのだが、マンジェロのV-MAXの扱いの不慣れと外装式ゆえのマッチングの悪さ、整備時間不足によるセッティングの不完全さからレイズナーの素早い動きに終始ついていけず劣勢となり、このことを見越してマンジェロに勝ち目はないと踏んでいたDr.ニゾンからはそもそも捨て駒としか見られていなかったため、レイズナと相打ちとなるように機体に密かに搭載されていた自爆装置によりパイロット諸共爆発四散した。
なお、V-MAXの搭載に関しては本来なら十分な時間(最低でも2日)をかけてパイロットの訓練とレスポンス補正用の追加機構装備とV-MAXと機体のマッチング調整を行う予定であったのだが、「完璧なマシンに訓練など必要ないから1時間で終わらせろ(意訳)」というル・カインの無理難題によって上記の結末へと繋がってしまったのである。