カイン(魔法使いの約束)
かいん
心配するな、賢者様。あんたは俺が守ってやる。
人物
男らしく整った顔立ちをしており、騎士団長を務めていたため体格も良く、騎士然とした紳士的な性格に下町育ちの親しみやすさも併せ持っているため非常にモテる。道を歩けば逆ナンされる。
カイン自身もモテる自覚があるため、あしらい方が上手い。
若くして騎士団長を務めていた頃には英雄と呼ばれたほどの実力者で、魔道具の剣は騎士団長に任命された際に国王から賜ったもの。
カインが剣の腕を磨いた栄光の街 (別名・剣士の街) では100人にひとりと謳われたほど腕が立つ。ただし、目上の人との会話や机仕事などの細かな作業は苦手。
気さくで人好きする人柄で、魔法使いであることが周知され任を解かれた現在でも部下や国民に慕われている。グランヴェル城の土産として販売されている重役たちの姿絵が刻まれたコインでも、カインは売れ筋が良かったらしい。
普段から陽気だが、酔うとさらに陽気になり、服を脱いで踊りだす。通称・ファンサ。
カインの出身地である栄光の街は運河が流れる交易の要地で開放的な環境らしく、カインのように陽気な人間が多いらしい。
年に100回踊ると自称しており、年100男とは彼のことである。
主君であるアーサーとは、お互いに身分関係なく人と壁を作らない性格であることでウマが合い、大前提として主従関係ではあるものの、友人や兄弟のような気の置けない間柄。
※ ※ ※ 以下ネタバレ注意 ※ ※ ※ |
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カインは息子が差別され傷つくことを恐れた両親 (主に母) に「外では決して魔法を使ってはいけない」「魔法使いだと人に話してはいけない」と言われて育った。
幼い頃からの夢であった騎士団にも魔法使いであることを隠して入団し、実力で団長の座にまで上り詰めたのだが、4年ほど前に突然騎士団が北の魔法使い・オーエンの襲撃に遭い、カインは部下を逃がすために魔法を使ってしまう。
あまり魔法を使ってこなかったカインと悪名高い北のオーエンの力量差は大きく、カインは大敗。オーエンによって左目を奪われ、代わりにオーエンの左目を嵌められた。
そのせいでカインは後天的にオッドアイになり、国の上層部に「北の魔法使いに操られている証だ」などと騒ぎ立てられて騎士団長の任を解かれ、辞職に追い込まれた。
眼球交換なんて普通に考えて一大事だが、カインはいつか取り返すから問題ない、とあまり気にしていない様子。それでも周囲が騒ぎ立てるため、前髪を伸ばして隠しているらしい。
カインはオーエンの左目によって命の危機から救われたことがあるが、カイン本人はそれを認識していない。