真木晶
まさきあきら
「居場所なら、いつも異端者と呼ばれているみんなが、俺/私に与えてくれた」
「決して、偉大な魔法の力でではなく……。」
「落とし物を拾ってくれるように。通り過ぎた後で、振り返って、笑いかけてくれるみたいに。」
「ほんのささやかな、気遣いと繋がりで、俺/私の居場所を作ってくれた。」
「だから、俺/私もみんなが、息をしやすい場所を作りたいと心から思ったんだ。」
『魔法使いの約束』における主人公。
真木晶はデフォルトネームであり名前の変更可能。
性別もいつでも変更可能であり、変更画面にてビジュアルが確認できる。
男主人公は青、女主人公は赤を系統にしており、どちらもベストとスラックス、白いパーカーを身につけている。また、男主人公はリュック、女主人公はショルダーバッグを持っている。
風が強くて、猫が騒ぐ、満月の明るい、いつもと少し違う夜。
エレベーターに乗った主人公は突如、異世界に召喚されてしまう。
そこは年に一度、〈大いなる厄災〉と呼ばれる月が襲来する、魔法使いと人間が共存する世界だった。
主人公は「賢者」として、〈大いなる厄災〉を退ける役目を課せられた一癖も二癖もある“賢者の魔法使い”達と、壊れかけの世界を救うため魔法舎で共同生活をすることとなる。
通称「賢者」であり、魔法使いによって「賢者様」「賢者さん」などと呼び分けられている。
賢者とは異世界(言ってしまえば我々の世界)から召喚される、“賢者の魔法使い”を導く存在であり、残された賢者の書の数からこれまで何千人もの賢者が呼ばれたと推測される。
歴代の賢者達に関して、思い出は覚えていても、名前や顔を覚えている魔法使いはいない。
姿を消した歴代賢者の行き先は不明。
舞台(通称まほステ)において3章まで新正俊、以降を大森夏向が男主人公を演じている。
アニメでは花守ゆみりが女主人公の声を演じることとなった。
性格
男主人公の一人称は「俺」で女主人公は「私」。それ以外で性別による区分はなく、年齢に関係なく誰に対しても敬語で接する。
会話やモノローグを見る限り、真面目で利発で優しく、誠実で良心的な人物。かと思えば世界で1,2位の強さを持つオズやミスラに物怖じしない発言をするといった肝の据わった部分も見られる。
内心で冷静なツッコミを入れたり、少々ズレた発言をすることもしばしば。
また、無理を通して誰かを困らせるくらいなら自分が傷付けばいいと考えたり、いつか消えてしまうものに愛着を持つことを怯えたりと、自己犠牲的で繊細な面もあるようだ。
侮辱や偏見を向けられた際に悲しみや憤りを覚え、言い返すこともあるが、言葉を交わし相手を少しでも理解しようとする姿勢は崩さない。
語彙力がかなり高く、主人公視点のモノローグではこの世界で触れたものに対する胸を揺さぶられるような想いが色鮮やかに書かれている。
生まれや育ちは不明だが、初めて魔法使いの世界に訪れた際、「東京はどこですか!?」という発言が出たことから都内に住んでいたことが窺える。
年齢も詳細不明。お酒が飲めないという発言は未成年か下戸のどちらとも受け取れるが、カジノの年齢制限を気にする描写があるあたり大体二十歳前後と思われる。
無類の猫好き。
元の世界でも近所の猫の世話を手伝っていたらしく、魔法舎に来てからも野良猫に構っている様子が見られる。猫の形をしたものや猫のグッズなどにも目がない。
個性的な魔法使い達を猫のようだと例えたり、何かと猫に繋げることが多い。
元の世界で猫を飼ったことはない模様。ファウストとは猫好き仲間。
身を守る為双子から与えられた猫の形をした使い魔・サクリフィキウムに情を移さないよう距離をとりながらも、心を奪われていた。
魔法生物のムゥムゥやサンリオのキャラクター達にもメロメロになっていた為、可愛いもの全般好きな様子。
また、かなりの美形好きでもあり、初対面では大体容姿に気を取られている。
中でも、反応から見るにヒースクリフやオーエン、ミスラといった綺麗系が好みのようで、ミスラには「濡れた色気」という表現を使うなど、前述の通り語彙の限りを尽くして褒めちぎることが多い。
しかし、前提として登場する魔法使い達が総じて顔が良すぎる事を考えると、彼/彼女の反応は普通なのかもしれない。「イケメンありがとう…」
賢者の書を持ち歩いて、魔法使いや世界のことについて書き記している。
主に魔法使いたちのプロフィールや好きなことや苦手なこと、エピソードが書かれており、親愛ストーリーでは賢者の書に記すためにインタビュー形式で魔法使い一人一人と交流する話が見れる。
他にも料理上手な一面を見せており、この世界の変わった食材を使って元の世界の料理を再現したり、魔法使いの誕生日にはケーキやお手製の料理を作ったりと、(システム上とはいえ)出来上がりの見た目はプロの域を超えている。
しかし、ストーリー内では野菜の切り方が下手すぎてネロに笑われたり、料理に失敗して消し炭を作ってる様子から、この世界に来てから培った技術なのかもしれない。一体何があったんだ…。
賢者の力
前回の〈大いなる厄災〉から生き延びた11人の魔法使い達はもれなく奇妙な傷を負っている。
その中で、夜に魔法が使えないオズと眠れないミスラの奇妙な傷は、主人公が触れることで無効化できる。しかし、常時成功するわけでもなく、他の魔法使い達の奇妙な傷に効いた試しも無いなど、不明な点が多い。
この世界に訪れた際、死にかけのファウストを救うためにオズが賢者の力を使ったようだが、以降その出来事については触れられていない。
“賢者の魔法使い”に欠員が出た場合、怪しい液体が入った掌理のゴブレットを当代の賢者が飲み干す事で各国から欠員分の魔法使いが選ばれる。月に選ばれた魔法使いの体には百合の紋章が浮かび上がり、この役目から逃れることは出来ない。
前賢者 (cv野島裕史)
主人公の前任の賢者。主人公と同じ日本人で、要領が良くおしゃべり好きな黒髪の青年(らしい)。ブラック企業に勤めていた社畜だった模様。魔法使いたちに捻じ曲がった異界の知識・文化を教えており、主人公が誤解を解くことが多い。大雑把でふざけた人だが、魔法使いへの親愛の情は深かったようだ。
以前の〈大いなる厄災〉の最中、忽然と姿を消しており、歴代賢者同様、行き先は分からず、名前や姿も覚えられていない。
猫ばあさん
主人公が元の世界で仲良くしていた、猫をたくさん飼っている近所のおばあさん。たまに猫のお世話をさせてもらっていたらしい。
「風が強くて、猫が騒ぐ、明るい満月の夜には、何か不思議なことが起こる」
と主人公に言っていた。
ムル
〈大いなる厄災〉に焦がれ、近づきすぎたが故に魂が砕け散った、この世界に訪れた主人公が初めて出会う魔法使い。
「お会いできて光栄です。愛しい賢者様」
「あなたはきっと、私に失望なさるでしょう。それでも、あなたと友人になれたなら、私はとても嬉しい」
「聡明な、賢者様。あなたにお会いできる時を、長い間、待ち焦がれておりました。」
「この世界の真実を、あなたに見つけて欲しい。」
などと不可思議な言葉を主人公に残す。
しかし、ムルの一人称は魂が砕ける前後問わず「俺」であり、前記のムルが本当に彼本人なのかは疑問が残る。
また、夢の中で「きみの猫」と名乗るムル(本物かどうかは不明)が主人公の自己犠牲的な面を指摘するなど、物語にとっても主人公にとっても大きなキーキャラクターと言える。
長らくデフォルトネームの読み方が明かされていなかったため、多くのユーザーが「まぎあきら」と呼んでおり、一部の考察では
まぎあきら
↓
magiakira
↓
magia killer
magiaはラテン語で魔法、killerは殺す者。
という意味合いから「魔法使い殺す者」という意味合いがあるのではないかと囁かれていた。
しかし、舞台化に伴って公式から「まさきあきら」という読み方が公開され、真相は不明。
また、真木晶という漢字表記は線対称になっても違和感なく読める。
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